転職エージェント トップ > 転職成功ガイド > 自己PR > サポート力を自己PRで伝える際の例文や具体例、アピールする際のポイント

サポート力を自己PRで伝える際の例文や具体例、アピールする際のポイント

サポート力 自己pr

面接で聞かれることの多い質問のひとつが「自己PR」です。

今回は、「サポート力」を自己PRで伝える場合の例文やアピールする際のポイントについて、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

「サポート力」とは

サポート力とは、職場のメンバーや顧客、ユーザーなど、関わりがある人やプロジェクトなどを支援する力を指します。サポート力が発揮されると、周囲が働きやすくなる、プロジェクトが円滑に進む、商品・サービスが使いやすくなるなどの成果を出すことができます。「提案力」や「課題発見力」などと比べると、間接的に作用する力です。

転職の自己PRで効果はある?

サポート力を自己PRでアピールする場合は、支援業務が中心の職種で効果を発揮します。例えば、商品・サービスを利用するユーザーや顧客を支援する「サポートセンター」や、上司への問い合わせ対応やスケジュール管理を行う「秘書」、来訪者を受け付けて案内する「受付」などの仕事で、サポート力が発揮されるでしょう。他にも、営業事務、業務アシスタントなど他者への支援を中心とした業務でサポート力を活かすことができます。

サポートする力を言い換えるには

サポートする力を言い換えると、「気配り・ホスピタリティ」「協調性・チームワーク力」「臨機応変さ」「几帳面」「親しみやすさ」「誠実さ」「約束を守る」などが挙げられます。

サポート力の自己PR例文

サポート力を自己PRで伝える場合の例文を、3つの職種でご紹介します。

カスタマーサクセスの自己PR例文

私の強みはサポート力です。

現職ではカスタマーサクセスとして製品を導入した顧客に対して、困りごとの特定とサポートを行ってきました。顧客によって困りごとが異なるため、サポートの方向性も変えています。「製品を使いこなせないメンバーがいる」という課題を抱えた顧客に対しては、上司に相談して一時的に客先に常駐し、使いこなせるようになるまでサポートをしたこともあります。大きく成果が出たため6つの部門を紹介していただくことができました。

今後もサポート力を活かして、製品のファンづくりに貢献したいと考えております。

人事の自己PR例文

人事担当として、サポート力を意識しています。

新卒・中途の入社研修を行っていますが、同じ研修でも人によって習熟度が異なります。着任前は画一的な座学を実施しているだけでしたが、配属先から「人によって理解度の差が激しく、教えるのに負荷がかかっている」という声をいただきました。そこで振り返り研修を実施し、知識やスキルが不十分だと感じた人をサポートすることにしました。配属先の負担を減らすために実施したサポートでしたが、結果的に早期離職者を減らすことができたので、人事部門でベストプラクティスとして評価をいただきました。

今後もサポートする姿勢を大切にして、働きやすい職場づくりを目指したいと考えております。

事務の自己PR例文

事務として管理部門のサポートを行っています。

現職では、受発注のシステム入力や商品管理を行っていました。アルバイト・パートスタッフも多い職場なので、経験の浅い方の入力ミスが絶えませんでした。そこで、電話とメール、チャットでの問い合わせ窓口を作り、困ったらすぐに問い合わせができるようにしました。問い合わせをすること自体をためらう方もいたため、イラストでオリジナルキャラクターを自作して親しみやすい雰囲気を心掛けました。月に20件以上発生していた入力ミスが大幅に減ったことで、修正対応や関係者への連絡の工数を削減することに成功。問い合わせが多い困りごとは、あらかじめ注意事項として申込書やマニュアルなどに記載することで、

問い合わせ自体も導入時から1/3程度に減っています。これからもサポートを通じて、社内の「負」を減らしていきたいと考えております。

サポート力をアピールする場合のポイント

自己PRでサポート力をアピールする場合のポイントを解説します。

サポート力がイメージできるエピソードを交える

「サポート力があります」と伝えただけでは、採用担当者は具体的に何ができるのか分かりません。自己PRに限らず、面接で伝えることは具体性を意識し、採用担当者がイメージできるように伝えることがポイントになります。自信がない場合は、自己PRを作成したら家族や友人などに見せて、伝わる文章になっているか意見をもらうようにしましょう。

サポートの目的や成果まで伝える

サポート力を伝える場合は、支援した事実だけを伝えるのではなく、サポートの目的や成果まで交えると効果的です。成果は客観的に判断しやすい数値を用いるのが理想ですが、難しい場合はサポート対象者の感想や上司からの評価などでも構いません。「入社したら成果を出してもらえそうだ」と感じる自己PRを目指しましょう。

どのように応募企業で活かせるか伝える

企業の採用担当者は、自己PRを通じて応募者が自社の社風や仕事内容にマッチし、強みを発揮して活躍してもらえるかどうかを確認しています。自己PRを作成する際は、求人に記載されている仕事内容を読み込んで、強みをどのように応募企業で活かせるかを事前に考えておきましょう。

サポート力を自己PRで伝える場合の注意点

サポート力を自己PRで伝える場合に、気をつけておいた方がいいことをご紹介します。

応募する仕事とマッチしているか

自己PRは、応募する仕事で強みを発揮し活躍できることをアピールするためのものです。応募する仕事とマッチしているかどうかが大前提となります。もし応募する仕事で活かせそうにない場合は、サポート力にこだわりすぎずに他の強みを探すという方法もあります。

独りよがりになっていないか

働き方改革によって、生産性や効率を重視する企業が増えています。サポートのエピソードを伝える場合は、ホスピタリティや配慮ばかりを強調してしまうと、効率を意識しない独りよがりの印象を与えてしまう可能性があります。サポート力を伝える場合は、必ず目的や成果を交えるようにしましょう。

自己PRの作り方の基本

自己PRの作り方の基本を解説します。自己PRの基本構成を知っておくと作成しやすくなります。

基本的な構成

自己PRは「書き出し(強み)」「強みを裏付けるエピソードと成果」「締め」の3部構成で作成すると分かりやすくなります。書き出しで強みを端的に伝え、裏付けとなるエピソードや成果を続けて、応募企業でも強みを活かせることを最後に伝えます。

  • 書き出し(強み)
  • 強みを裏付けるエピソードと成果
  • 締めくくり

3部構成を使った例文

私の強みは丁寧なサポート力を活かした信頼関係の構築力です(書き出し)。

お客様から質問を受けたときは、必ずその日のうちに、遅くとも翌日には調べて返事をすることを徹底してきました。ただ情報を伝えるだけでなく「私はこう考えます」と中立的な意見や提案を伝えることで信頼を獲得することができました(強みを裏付けるエピソード)。その結果、お客様から相談を受けることが増え、年間で紹介による受注を○件獲得することができました(成果)。

貴社の営業活動においても顧客との信頼関係を構築し、サービスを通じた課題解決を図っていきたいと考えております(締めくくり)。

自己PRに迷ったら転職エージェントに相談を

強みの発見や自己PRの作成に迷ったら、転職エージェントに相談してみましょう。面談では、キャリアの棚卸しをサポートしてもらえるので、強みを明らかにすることができます。効果的な自己PR文についてのアドバイスも受けられるので、転職活動に活かすことができるでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルティングを行っている。

リクルートエージェントでは、転職でお悩みの方に適切なアドバイスをお送りしています。また、企業の面接対策や職務経歴書の作成サポートや、スムーズな退職のためのサポートを行っています。お悩みの方はぜひ一度相談に来てみてください。