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転職とは?就職・再就職との違いは?転職活動の流れや進め方のポイントを解説

転職とは

初めての転職を考えたとき、「新卒の就職活動と違うのか」「具体的に何をすればいいのか」と、疑問や不安を抱える人も少なくはないでしょう。転職とは何か、就職活動と転職活動ではどのような違いがあるのか、流れや進め方のポイントについて人事コンサルティングSeguros代表コンサルタントの粟野友樹氏に伺いました。

転職とは?

転職とは「それまで勤務していた会社を退職し、新たな会社に入社して働き始めること」「職業そのものを変えて、新たな職業に就くこと」を指します。
終身雇用をベースとしてきた日本においても、昨今は転職すること自体が珍しいものではなくなり、2016〜2020年までの5年間は、毎年300万人を超える人が転職しています。コロナ禍の影響を受けた2021年には、転職者数は290万人まで減少したものの、2022年には再度増加し、303万人が転職を果たしています(※)。

転職の理由は人によって異なりますが「年収をアップしたい」「労働環境や福利厚生が整っている会社で働きたい」「現在の職場の人間関係が悪いため、環境を変えたい」「スキルアップできる仕事で今後のキャリアを築きたい」「やりたい仕事、将来性のある仕事に就きたい」などが挙げられます。

出典:総務省統計局「労働力調査(詳細集計) 2022年(令和4年)平均結果」

就職と転職の違いは?

就職は「新しく職業に就くこと」を指します。一般的には、「高校、専門学校、短大、大学などを卒業する人が、正社員や契約社員として初めて職業に就くこと」を指すケースが多いでしょう。
一方、転職は、学校を卒業後、すでに何らかの職業に就いていた人が、就労する勤務先や仕事を変えることを意味します。

再就職とは?

再就職とは、以前に勤務していた会社を退職した後、一定の失業期間を経て、再度、新たな会社に雇用されることを指します。ブランクがあるケースだけでなく、パート・アルバイトなどの雇用形態で勤務していたケースもこれに当てはまります。

アルバイト先やパート先を変えることも転職なの?

正社員や契約社員として働いた経験が一度もない人が、初めて企業に直接雇用された場合は、一般的には転職ではなく「就職」と呼びます。しかし、アルバイトやパートから正社員になることを「転職」とし、区別しないケースも少なくはないでしょう。実際に、アルバイトやパートで働く人を対象に、正社員の求人を紹介している転職エージェントもあります。

転職活動は就職活動とどう違う?

転職活動に対し、新卒の就職活動と同じような進め方をイメージする人もいますが、活動のタイミングから進め方、選考基準まで、大きく違うので注意が必要です。

自分のタイミングで活動できる

新卒の就職活動では、多くの企業が同時期に採用活動を行うため、企業への応募や選考などもそのタイミングに集中します。しかし、転職活動では、人材を募集している企業がそれぞれに採用活動を行うため、時期を限定されることなく、自分のタイミングで活動することができます。

新卒採用と比べて、採用の枠が小さい

新卒採用は、毎年、一定数の学生を一括で採用するため、採用枠を大きく設けている企業が多いです。一方、転職の中途採用では、欠員の補充や新規事業の展開などに合わせて採用を行うため、採用枠も小さく、一つの求人に対して1名のみを採用するというケースもあります。

自ら情報収集や企業研究を行うことが必要

中途採用の場合は、新卒採用のように大規模な会社説明会や合同説明会などを実施するケースは少ないでしょう。新卒の就職活動と比べて、企業探しや企業研究ができる場が少ないため、自ら求人情報の収集や企業研究を行うことが必要です。

応募書類の書式も、自分で選択して作成することが必要

新卒採用は、エントリーシートに記入する形で応募しますが、転職の場合は、履歴書や職務経歴書などの応募書類を自分で作成することが必要です。特に、職務経歴書には決められたフォーマットがあるわけではないため、どういった書式とするのか、自分をアピールするためにどのような要素を伝えるのかを考えることが大事です。

選考では「経験・スキル・実績」が重視される

新卒採用は、完全にポテンシャル採用であり、自分の素養や成長性、企業文化との相性などが重視されます。一方、転職活動では、応募職種にマッチする経験・スキル・実績があるかどうかを重視されます。

若手層の場合は、ポテンシャル採用を行うケースも少なくはありませんが、応募職種で発揮できる自分の強みやスキルをしっかりと伝えた上で、「入社後、このような活躍・貢献ができる」という具体的なイメージを示すことが重要です。

転職活動の流れ

新卒の就職活動では、多くの企業が同時期に採用活動を行うため、応募時期や選考時期、内定時期なども重なることが多く、活動の流れや活動終了までの期間も想定しやすいと言えます。しかし、転職活動は基本的に自分のタイミングで行うので、「転職したい時期」から逆算した上で、自分で活動スケジュールを立て、計画的に進めていくことが重要となります。
以下で、転職活動のおおまかな流れと目安となる期間を紹介するので、全体像を把握しましょう。

<転職活動のおおまかな流れ>

1:自己分析、情報収集(約2週間)
2:書類作成、応募(約2週間)
3:選考、面接(約1カ月)
4:内定と内定承諾
5:退職、入社(約1カ月)

ただし、企業への応募数や選考状況、退職交渉の進み方などによってもスケジュールは変化します。一般的には、転職準備を開始してから転職先に入社するまでの期間は「3〜6カ月程度」とされています。

1:自己分析と情報収集

転職活動を始める際には、準備をしっかりと行うことが重要です。まずは「転職する目的」についてしっかりと考えましょう。「転職によって何を実現したいのか」「それを実現するために、どのような転職先を選べばいいのか」を明確にすることで、転職活動の軸も明確にすることができます。

また、これと並行して「キャリアの棚卸し」も行うことも大事です。これまで担当した職務や経験したプロジェクトなどを時系列で書き出し、「自分の強みは何か」「どのような仕事ならその強みを発揮できるのか」を考えてみましょう。強みを活かせる業界・企業・職種を想定してみることで、自分が活躍できる場や、より採用の可能性がある求人を見つけやすくなるはずです。

この後、転職エージェントや転職サイトに登録し、自己分析で導き出したこれらの考えをもとに求人情報を収集していきましょう。また、転職エージェントを利用する場合は、面談の際に転職活動の軸や自分の強みを伝えれば理解を深めることができ、よりスムーズに求人の紹介を受けることができるはずです。

2:応募書類の作成と企業への応募

応募する求人が決まったら、履歴書や職務経歴書などの応募書類を作成してエントリーします。応募書類を作成する際には、これまでの自己分析を振り返り、「志望動機」「自己PR」に書く内容を整理しましょう。応募企業に対し、よりアピールできそうな要素をしっかりと伝えることがポイントです。

また、中途採用の場合は、応募した求職者から順に選考を進め、必要な人数が確保できた時点で採用活動を終了してしまう企業が多いと言えます。迷っている間にも選考は進んでいると考え、興味を持った求人を見つけたらすぐに応募することが大事です。

3:面接選考

書類選考を通過した場合、面接選考に進みます。企業の採用担当者や転職エージェントと面接日程を調整した上で、面接を受けます。一般的には、2〜3回の面接で内定を得るケースが多いでしょう。一次面接は人事担当者や現場の若手社員などが担当し、二次面接以降は、現場の責任者や役員などが担当する傾向があります。

面接で主に質問されることは「転職理由」「志望動機」「これまでの経験・スキルと強み」などです。想定できる質問を把握した上で、それぞれの質問で何を伝え、どのようにアピールするのかを整理しておきましょう。面接当日に、自分の思いや考えを簡潔に伝えることができるよう、模擬練習などの面接対策も行うことが大事です。

4:内定と内定承諾

応募企業から内定の連絡を受けたら、条件を確認の上、内定承諾をするのかどうか、しっかりと検討しましょう。内定承諾の回答期限は、通知後1週間程度とするケースが多いですが、その間に「ほかの企業の選考を進めるのか」「現在の職場に残ったほうがいいのか」など、さまざまな選択肢について考えた上で返答することが大事です。
一度、内定を承諾してから辞退する場合、企業の採用計画を覆すことにもなりかねないので、ビジネスパーソンとしてきちんと結論を出してから回答しましょう。
また、他社の選考を進めてから結論を出したい場合には、事情を伝えた上で、内定承諾の期間を延ばしてもらうことも可能です。

5:退職・入社

内定を承諾した後は、直属の上司へ退職の意思を伝えた上で、退職届を提出します。その後、退職時期の交渉や、業務の引き継ぎ、関係各位への報告や退職に関する事務手続きなどを行います。

しかし、上司から引き留めされるなどで退職交渉がスムーズに進まないケースや、引き継ぎに時間が掛かるケースなどもあるので、その場合は、転職先の企業に報告の上で、入社時期を延ばす相談をすることが大事です。
退職の前後には、転職先で必要な書類の確認や準備を行い、その後、入社予定日に従って新たな職場で働き始めます。

転職活動を進める具体的な方法

転職活動を進める際には、企業に応募し、選考を受けることになりますが、その方法は1つではありません。具体的な方法を紹介するので、自分にマッチするものを選択しましょう。「幅広い選択肢が欲しい」「自分の可能性を広げたい」「なるべく早く転職活動を進めたい」などと考えている人は、複数の方法を併用することもお勧めです。

転職サイト

転職サイトには、多くの企業の求人情報が掲載されています。「職種」「勤務地」「働き方」「年収」など、自分が希望する条件をもとに求人情報を検索でき、サイト上から応募することができます。場所や時間を選ばずに情報収集と応募ができるので、自分のペースで転職活動を進めることができるでしょう。

転職サイトには、職種や業界を問わずに幅広い求人情報を扱う「総合型」と、特定の業界・職種や地域の求人を集めた「特化型」があります。「総合型」は掲載されている求人数が多く、バリエーションも豊富な点がメリットです。

一方、「特化型」は、志望する業界や職種、希望の勤務地などが絞られている人にとって情報を探しやすいというメリットがあります。

転職エージェント

転職エージェントでは、求職者と求人募集をしている企業をマッチングする人材紹介サービスを行います。キャリアアドバイザーが、求職者の経験・スキル、希望条件、キャリアプランなどを聞いた上で、マッチする求人を紹介してくれます。また、企業から直接依頼を受けている非公開の求人を保有しているケースも多いため、ほかでは得られない情報を入手できる可能性もあります。

転職エージェントでは、求人を紹介するだけでなく、キャリアの棚卸しや自己分析のサポート、応募書類の作成や面接対策の支援なども行い、応募企業との面接日程の調整なども任せることができます。初めての転職活動で、「何をすればいいのか分からない」という人も幅広い転職支援を受けられるため、安心できるでしょう。

また、転職エージェントにも「総合型」と「特化型」があり、取り扱っている求人についても、業界、職種、エリア、企業規模などの違いがあります。幅広い業界・職種や、求人数の豊富さを重視するなら「総合型」、業界・職種・地域などを絞って転職先を探したい場合は「特化型」が向いているでしょう。

ハローワーク

ハローワークは、国による公共職業安定所です。全国544カ所に設置されており、職業紹介、雇用保険、就職支援などを担っています。相談員が常駐しており、就職相談や応募書類の作成、面接対策などのサービスを受けることも可能です。
ハローワークには、企業が無料で求人を出せるため、企業規模や業種、職種、雇用形態も非常に多種多様で、中小企業の求人や、地域に密着した仕事などを多く保有している傾向もあります。

しかし、転職サイトや転職エージェントが扱っている求人情報を保有していないケースもあるので、選択肢を広げたい場合は併用してみることをお勧めします。

企業への直接応募

特定の業界や企業など、希望する転職先を絞り込むことができている場合は、企業の採用ページなどで求人情報を探し、直接応募する方法もあります。個別に検索することが必要なため、時間が掛かってしまうデメリットはありますが、転職サイトや転職エージェントなどには出していない採用情報が見つかることもあります。

欠員補充など、採用時期が決まっているものだけでなく、「良い人材がいれば採用する」という長期的な視点で情報を掲載しているケースもあるでしょう。また企業によっては、自社に直接応募してきた求職者に対し、入社意欲の高さを評価するケースもあります。

リファラル採用

昨今は、社員による紹介制度「リファラル採用」を取り入れる企業が増えています。すでにその企業で働いている知人や友人の紹介を受けて選考に進むため、自分の経験・スキルや人間性などを理解してもらった上で、推薦してもらうことができます。また、仕事内容や働く環境などがマッチしているかどうかも確認しやすいため、ミスマッチを防ぐことにもつながるでしょう。

ただし、リファラル採用の選考を受けても、採用が保証されているわけではありません。不採用の場合、紹介してくれた知人・友人との関係性が悪くなってしまうケースもあります。また、採用された場合でも、「ほかの企業に行きたいけれど、知人・友人との今後の関係性を考えると断りにくい」というケースもあるようです。

初めての転職活動で気をつけたいポイント

初めての転職活動を行う際に気をつけたいポイントを紹介します。

転職で実現したいことを考える

先にも述べた通り、転職活動を始める際には、まず自己分析で「転職の目的」を明確にすることが重要です。
転職先に求めることや、転職先で実現したいことを明確にせず、「今の職場をやめたいから」「もっと条件のいい仕事が見つかるかもしれないから」などを理由に転職した場合、ミスマッチの企業を選んでしまう可能性があります。

また、転職後、壁にぶつかったり、何らかの不満を感じたりした場合に「やっぱり前の会社に残る方が良かった」と後悔してしまうケースも少なくありません。

現在の職場や仕事への不満が転職のきっかけとなっている場合でも、「その不満を解消するために、どのような転職先を選び、どのような働き方を実現すればいいのか」を考えることが大事です。ミスマッチを防ぐためにも、転職に対する自分の考えを明確にしておきましょう。

転職市場の動向や自分の市場価値を把握する

転職市場は、景気の動向に影響を受けるものです。景気の動向は業界によっても変化しますが、好景気の時期は全般的に求人数が増え、景気が悪くなれば採用を見合わせる企業が増加します。転職活動を始めるタイミングを見極めるためにも、転職市場の動向を把握することは大事と言えるでしょう。

また、転職市場において、自分自身の市場価値がどの程度のものなのかを把握することも重要です。「自分を求めてくれるのはどのような企業なのか」「自分の経験・スキルで、希望する年収条件や仕事内容を実現できるのか」を理解することで、現実的に採用の可能性がある企業を見極めることができるようになります。例えば、転職サイトで希望にマッチしそうな求人がどのくらいあるか、どのような経験・スキルが求められているのかを把握し、自分にはそうした経験・スキルがあるのかを考えてみれば、転職市場の相場観をイメージすることができるでしょう。

自分一人では難しい場合には、転職エージェントに相談してみるのも一つの方法です。転職のプロから現在の転職市場について教えてもらうことができますし、自分の市場価値や転職の可能性についても客観的な視点でアドバイスをもらえるでしょう。

自ら行動し、情報を集める

転職活動を始めるにあたって「自分の経験で通用するのだろうか」「採用してくれる会社が見つからないかもしれない」などの不安を感じる人もいるでしょう。また、やりたいことや希望する働き方について漠然としたイメージしかないことで、「そもそも、どのような仕事があるのかわからない」「どうすれば自分の希望にマッチする企業が見つかるのだろうか」と悩んでしまうケースもあります。

転職活動においては、自ら行動し、情報を収集することが非常に重要です。まずは転職エージェントや転職サイトに登録する、転職フェアやセミナーに足を運ぶ、転職を実現した知人に話を聞くなどの行動をしてみましょう。さまざまな情報を得る中で、自分の進みたい方向性や今後の可能性が見えてくるはずです。

転職は「目指すキャリアやライフプランを実現する手段」の1つと考える

転職の際、「転職すること」が目的になってしまうケースがあります。しかし、転職は「将来、こんな自分になりたい」「プライベートも充実できる働き方がしたい」「スキルを身に付けてこのような仕事がしたい」など、目指すキャリアやライフプランを実現するための1つの手段でしかありません。現在の会社で異動や昇進などによって目指す姿を実現できるのなら、転職する必要はないと言えるでしょう。

もしも転職することに迷いがあるなら「試しに転職活動をしてみる」という方法もあります。転職活動をすることで、転職市場における自分の市場価値や、現職の会社の良い点・悪い点などを客観視することができます。

また、仕事やキャリアに対して求めることを明確にする機会にもなりますし、今後、どのような経験・スキルを積めばいいのかを知ることができます。希望する仕事に対し、現状の自分では経験・スキルが足りない場合は「現在の会社で経験を積んでから、再度転職活動をする」「必要な経験を積める転職先を探し、一定の経験を積んでから希望を叶えられる会社に転職する」などの方法もあります。

転職活動を進めたからといって、必ずしも転職しなくてはならないわけではありませんし、企業から内定を得た結果、転職せずに現職に残る道を選ぶケースも少なくないものです。「今後のキャリアの方向性を明確にすること」を目的に、転職活動を始めてみるのも1つの方法と言えます。

転職エージェントに相談すれば、転職に必要な支援を受けられる

これまで述べた通り、転職エージェントではさまざまなサポートを受けることができます。「自分の強みがわからない」「応募書類をどう作成すればいいのか」「面接の受け答えに自信がない」など、1人で転職活動を進めることに不安がある場合は、転職エージェントを利用してみるのも方法です。

転職活動のステップにおいて必要なことをキャリアアドバイザーが教えてくれますし、全面的なサポートを受けることで不安や疑問も解消できるでしょう。

初めての転職活動でよくあるQ&A

初めての転職活動をスタートする際に、よくある疑問を解消します。

離職期間の影響はある?

離職期間の長さによっては「その期間に何をしていたのか」と疑問を抱かれるケースがあります。一般的な転職活動に費やす期間は「3〜6カ月程度」なので、それ以上の離職期間がある場合は、選考に何らかの影響を与える可能性もあるでしょう。

離職期間が長い場合は、背景や理由と共に、その間にどのようなことに取り組んでいたのかを伝えることが大事です。

アルバイト・パート・派遣から正社員への転職は可能?

それまでの雇用形態にかかわらず、「必要な経験・スキル」「仕事に取り組む姿勢」「自主的に取得した資格」などは評価されるでしょう。

とはいえ、正社員は契約社員よりも採用のハードルが上がるので、まずは契約社員となり、そこから正社員登用を目指してみると実現しやすいかもしれません。

派遣やアルバイトは職歴に入る?転職回数の数え方は?

派遣社員とアルバイト、どちらの経験も職歴には入ります。しかし一般的には、アルバイトを変えた経験は、転職回数に数えないことになっていますが、週30時間以上就業する雇用契約を締結した場合は社数としてカウントしましょう。派遣社員の場合は、派遣先ではなく、派遣元の会社を変えた経験が転職回数としてカウントされます。

例えば、派遣元のA社との契約を終了し、新たな派遣元としてB社と契約を交わして派遣先で働き始めた場合は、転職回数1回としてカウントします。

転職しないほうがいい人は?

転職の目的や理由を明確にせず、「職場への不満」が理由となっている人は、転職しても同じように不満を感じて再度転職する可能性があるので、しっかりと検討することが大事です。現職の会社で不満を解消・解決できる選択肢がある場合は、「転職しなくてもいい」と言えるでしょう。

また、現職の会社で希望の部署への異動できたり、管理職などのポジションを経験できたりするタイミングの場合は、そこで経験を積んでから転職に向かった方がプラスに働く可能性があります。そもそも転職市場などのリサーチが不足している人の場合は、きちんと準備をしてから転職活動をスタートした方が、マッチする転職先を見つけやすいでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

記事作成日:2023年02月24日 記事更新日:2023年07月19日

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