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転職の決め手は?複数内定で迷った場合の後悔しない選び方を解説

「何を基準に転職先を選べばいいのだろう?」「大切にしている条件はいろいろあるけれど、何を決め手にすればいいかわからない」…など、転職先選びに悩んでいる人は少なくないようです。
そこで何を決め手に転職先を選んだらいいか、ポイントや対処法をご紹介します。

転職の決め手となるポイント7つ

何を基準に転職の決め手とするか悩んだ場合には、下記の7つのポイントを参考に考えてみましょう。

経験やスキルが活かせる

今の仕事では自分の経験やスキルを活かしきれなかったために、転職を決意したというケースは少なくありません。そのような場合は、転職を希望する業界や職種が、自分の能力が最大限活かせるか事前に確認してみましょう。応募先企業のホームページやパンフレットなどから、在籍中の社員の事例をもとに活躍の可能性を探ることもできます。
また未経験の業界・職種への転職では、これまでの経験やスキルから得たポータブルスキル(持ち運び可能なスキル)が応用できるかも確認するとよいでしょう。

やりがいのある仕事に携われる

仕事にやりがいを感じられるとモチベーション高く取り組めるため、成果を出しやすく今よりも成長を期待できるでしょう。しかし何にやりがいを感じられるかは人それぞれであり、業務内容、報酬が高い、社会や人に貢献できるなど理由はさまざまあります。
自分がどんなやりがいを求めているかわからない場合は、自己分析をして理由を明確にしておくと、迷いを減らして転職先を選びやすくなります。さらに面接では、やりたい仕事に携われるかどうかを確認しておくのも大切です。

新しいキャリアを身につけられる

現職の業界や職種が自分に向いていないと感じている場合に、キャリアチェンジを目指して転職するケースもあります。その際に職種を変えずに業界を変える場合と、職種自体を変える方法があります。
また今の会社ではこれ以上のポジションや、年収アップが狙いにくいという場合には、キャリアアップ転職を選択し、専門性を高めたり、業務の裁量を広げたりといった目的で転職をする場合もあります。

会社・団体に将来性がある

腰を据えて長く働きたい、安定的な環境で仕事に打ち込みたいといった理由から転職の決め手とする人もいます。
企業を比較検討する際に「安定」=「大手企業」といった発想で転職活動する人は多いものの、業績の変動により、リストラや給与カットなど必ず安定が約束されているとは限りません。知名度は低くても特定分野で圧倒的シェアを誇り、規模が小さいながらも安定的な収益を上げ続けている会社もあるため、1社1社をじっくりと見てみることをおすすめします。

勤務時間、休日休暇が希望に合っている

子育てや介護、学びなおしなど、仕事と生活とのバランスを取る働き方を求める人はライフステージに変化が大きいので、勤務時間や環境を重視する傾向が強いようです。自分のライフスタイルに適した働き方ができるかという視点でも、企業を比較検討してみましょう。

年収が上がる

転職先を選ぶ際には、年収アップにこだわる人は多いでしょう。企業にはそれぞれ給与テーブルが設定されているため、入社後の昇給率についても事前に確認しておくことが大切です。また基本給のほか、諸手当やインセンティブ、福利厚生なども各企業の制度によって変わるためチェックしておき、応募先企業を選ぶ判断軸としましょう。

希望する勤務地で働ける

転職の決め手を勤務地とする人も少なくないでしょう。短い時間で通勤できることや、転勤がないこと、また家庭の事情で引っ越しができない人もいるため、勤務地を重視する場合もあります。また近年ではリモートワークで働ける企業も増えており、出社する必要がなければ好きな地域に住むこともできるでしょう。

転職先の決め手に欠ける場合の判断ポイント

転職先の決め手に欠けると思った場合の判断ポイントについて紹介します。

転職の軸を明確にする

転職の軸とは、転職先を決める際に重要視する条件のことです。希望条件すべてを満たせる転職先はなかなか見つかるものではありません。しかし転職の軸を明らかにすることで、自分が企業や仕事の選び方で何を大切にしているかがわかり、ミスマッチを防ぐことにつながります。業務内容、働き方、労働条件、福利厚生などの観点から、これまでの働いていた会社と比較し、応募先企業に求めている点を洗い出してみましょう。

希望条件に優先順位をつける

希望条件に優先順位をつければ、自分が仕事をするうえで最も大切にしていることが分かります。
転職の軸を明確にしたら、MUST条件(必ず実現したいこと)とWANT(できれば実現したいこと)とに分類してみましょう。分類したらそれぞれ優先順位が高い順に番号をつけます。MUST条件のなかで順位の高いものは、仕事を選ぶうえで重要な条件であり、現職では手に入れられないものと考えると分かりやすいでしょう。それを目指して転職をするというモチベーションにつながります。

面接で社風や働き方について質問する

内定後に迷ってしまわないように、面接で社風や働き方について質問しておきましょう。事前にホームページなどを確認しておきますが、面接では事前情報で掴み切れなかった社風について採用担当者に直接質問できる機会です。その際には「前職はフラットな風土で、立場に関係なく意見が言いやすい社風でしたが御社はどのような形でしょうか?」というように、前職の例を交えて話すと答えを引き出しやすくなります。

複数内定が出て後悔しないための選び方

複数内定が出て迷ってしまった場合の選び方について紹介します。

転職先の条件を比較してみる

どの企業にも自分が応募した理由が必ずあるため、順位付けをした希望条件をもとに比較してみましょう。待遇・福利厚生、業務内容、労働条件などの条件を整理し、情報の精度を揃えるのがおすすめです。たとえばA社は『10時~19時・フレックスタイム制もあり』、一方B社は『確認するのを忘れてしまった』というように情報にばらつきがあると正確に比較できません。各条件の不明点をなくすことが大切です。
また情報を一覧表にまとめると比較しやすく、欠けている情報についても把握しやすいでしょう。

内定先で具体的に働くイメージをする

内定先に自分が入社した場合の具体的なイメージができる行動をとってみましょう。
企業のホームページや求人情報を読み込む、仕事内容を十分確認するのはもちろん、例えば「私の経験であれば、どんな仕事を任せていただけそうですか?」と聞いてみたり、今後身につけたいスキルを伝えてその環境があるかどうかを確認したりするのは一つの方法です。会社見学をさせてもらえるか聞いてみる、志望する部署で働く社員と話す場を設けてもらう、などもいいでしょう。

それでも決め手に悩んだ場合は内定を保留してもらう方法もある

第一志望の会社より先に他社で内定が出て悩んだ場合などには、内定した企業に期限つきで内定保留の交渉してみてもいいでしょう。
まずは応募先企業へ内定のお礼を伝え、それから回答期限を示して待ってもらう旨をお願いします。あくまでも「待っていただく」というスタンスであることを忘れずに、真剣に悩んでいるのが伝わる内容を添えて連絡する姿勢が大切です。

しかし回答を引き延ばすのは、企業からあまり良い印象を持たれるものではありません。これから転職活動を進める人は、できる限り希望の企業順に内定が出るようにスケジュールを調整していくことも考えておきましょう。

転職すること自体を悩んだときの対処法

転職すること自体を悩んでいる場合は、転職せずに解決できる方法がないかを考えてみることをおすすめします。
転職するかどうかの決断で悩む人のなかには、転職する理由が「自分の甘えなのではないか?」「他にも可能性があるのでは?」と迷っている場合もあるでしょう。

例えば職場の人間関係が原因の場合には、まずは自分から歩み寄る行動をしてみる、または部署やチームを異動するなどで解決できるケースもあります。また、やりがいのある仕事をしたいと考えている場合も同じく、社内で自分の希望が叶いそうな部署やプロジェクトがあるか上司に確認してみるのも方法です。
現職で自分の希望する働き方や、環境が実現できるかどうか慎重に検討してみて、その結果転職を決断するほうが、転職理由が明確になり後悔も少ないでしょう。

転職の決め手で迷ったら転職エージェントに相談するのも一つの方法

これまでの経験やスキルが活かせるか、やりがいが感じられそうか、新しいスキルが身に付き成長できそうか…などを選考過程にひとりで見極めるのは難しいものです。
転職エージェントを利用すれば、企業とリレーションを取り最新情報を収集しているキャリアアドバイザーから、社風、雰囲気、職場環境などを聞くことができます。自分に合った方法で情報収集を行い、応募先企業を見極めましょう。

記事作成日:2019年04月01日 記事更新日:2023年06月30日

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