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転職人気企業ランキング【2024年版】

仕事に対する価値観が変わり、企業を選ぶ観点は以前よりも多様化しています。リクルートエージェントでは、正社員として働いている20歳～59歳の方に、「転職するならどの企業で働きたいですか？」というアンケート調査を行い、転職の人気企業ランキングを作成しました。業界別や職種別、年収別や年代別など、回答者の属性別に集計していますが、まずは総合点の高かった人気企業をランキング形式でご紹介します。

転職人気ランキング

転職の人気企業ランキングの1位に輝いたのは「トヨタ自動車株式会社」でした。自動車は「日本の根幹産業」と言われており、国内の経済や雇用を支えています。「トヨタ自動車株式会社」を選んだ理由として、アンケートでは「日本を代表する企業だから」という声が多く、給与の高さや福利厚生の充実度なども魅力として挙げられました。また、「カイゼン等の活動を見ると、こういう企業が仕事の充実度を得られる気がする」「作業効率の良い製造現場で働いてみたいから」「業界最大手で、やり甲斐がありそうだから」など、仕事の進め方ややりがいに魅力を感じる声もありました。なお、自動車メーカーでは9位に「本田技研工業株式会社（Honda）」、18位に「株式会社デンソー」がランクインしています。

2位に選ばれたのは、世界で展開する大手IT企業の「グーグル合同会社」。同社は以前から「ランチやお菓子食べ放題」、業務時間の20％をやりたい仕事に充てられる「20％ルール」などの制度で話題となっていましたが、近年は「成功するチームは心理的安全性が高い」という研究結果を発表しています。アンケートでも、「自分の能力を活かせる気がする」「自由な発想で仕事が楽しそうだから」など、働きやすさを選出理由にする声が多く見られました。なお、同社を含めた大手IT企業5社のことを、社名の頭文字を取って「GAFAM」と呼んでいますが、GAFAM のうち7位に「アマゾンジャパン合同会社」、15位に「Apple Japan合同会社」がランクインしています。

3位と4位は、日本を代表するメーカーである「ソニー株式会社」、「パナソニック株式会社」という結果になりました。3位の「ソニー株式会社」は、カメラやセンサー、AV機器などのエレクトロニクス事業のほか、ゲームや音楽、映画や金融など、多様な製品・サービスを展開。また、メタバース(XR)やモビリティなどの新規ビジネスにも積極的に取り組んでいます。自社のValues（価値観）には「夢と好奇心」や「多様性」を掲げているためか、選出理由に「お客様に近く、かつ、新しいことに挑戦できそう」「自分にも活躍できる場がありそう」など、「ソニー株式会社」ならではの社風への魅力を挙げる人が見られました。

4位の「パナソニック株式会社」は、「人起点」の経営を推進しています。創業100年を超える大手メーカーであるため、フリーコメントでは「総合家電メーカーで安定しているから」「大企業で福利厚生も良いと聞いたことがある」など、大手ならではの安定性や待遇の良さを挙げる人が目立ちました。また、「コンプライアンスがしっかりしていて、良い製品を満たしている」「魅力ある製品が沢山ある」といった、同社の製品に魅力を感じている人もいるようです。

5位は「三菱商事株式会社」がランクイン。商社は、14位に「伊藤忠商事株式会社」もランクインしています。「三菱商事株式会社」を選んだ理由としては、「歴史があるし、報酬も高い」「給料が高いからと海外で仕事がしたい」、「伊藤忠商事株式会社」は「大手商社で憧れている企業だから」「報酬が良い」など、商社への憧れや待遇の良さを理由にする人が目立ちました。

6位は通信大手の「株式会社NTTドコモ」。スマートライフ事業として新規事業にも積極的に参入しており、「d払い」や「iD」などの決済サービス、ライフサポートやショッピング、ヘルスケアなどのサービスを提供しています。フリーコメントでは、「国家プロジェクトなどもあり研究開発費が多そうなイメージ」「携帯業界に携わりたいのと、No.1な企業だと思うから」など、業界最大手ならではのスケール感に魅力を感じる人が多いようです。 

7位はアメリカのEC大手の日本法人である「アマゾンジャパン合同会社」がランクイン。同社はダイバーシティ、エクイティ、インクルージョン（DEI）への取り組みも積極的に行っており、多様な人材がイキイキと働けるような職場環境の実現を目指しています。アンケートでも、「給料の高さ、福利厚生の魅力はもちろん、働くことで成長できそうなイメージがあるため」「社風が理想」「自由に働くことができそう」など、社風や働きやすさを選出理由とする人が目立ちました。 

8位はゲーム大手の「任天堂株式会社」。世界的に人気の高いIP（Intellectual Property：知的財産）を数多く保有しています。ゲーム機本体やゲームソフトだけでなく、映画やグッズ、テーマパークなど多角的な事業を展開。大人から子供までファンの多い企業のひとつと言えるでしょう。アンケートでは、「ゲームが好きなので、どんな形でもいいので関われたら楽しいだろうなと思えるので。やりがいも感じられたら自身のスキルアップにも励めると思う」「自分の好きなことに携わりたいと思ったから。業績が良いから」「魅力的かつ商品が好きだから」など、同社の事業や製品、経営方針などに魅力を感じる声が多く見られました。

9位は「本田技研工業株式会社（Honda）」がランクイン。同社は自動車やバイク、パワープロダクツの販売だけでなく、新領域へのチャレンジとして空の移動を身近にする新しいモビリティの開発やアバターロボットの研究を行っています。また、創業時から同社が大切にしている、独創的な技術やアイデアを実現する「オープンイノベーション」にも取り組んでおり、革新的ベンチャー企業との協業や新規事業創出プログラムにも力を入れています。アンケートでは、「自動車に関わりたい」という声のほかに、「自動車が好きでいろいろなことにチャレンジできそうな会社だから」と、社風にも魅力を感じる人もいるようです。

10位は「味の素株式会社」がランクインしました。同社は調味料の「味の素」を始めとして冷凍食品やヘルスケア事業、電子材料など幅広い事業を展開しています。借上げ社宅制度や住宅財形貯蓄、各種休暇制度など、福利厚生制度が充実しており、アンケートでも「福利厚生が凄い」「報酬が良い」など、大手メーカーならではの待遇の良さを挙げる声が目立ちました。

＝＝＝11位以下＝＝＝

11位は「東日本旅客鉄道株式会社（JR東日本）」です。東日本の大手鉄道会社ですが、鉄道事業に関連して、運送や旅行、倉庫や駐車場、広告や金融などの幅広い事業を展開しています。同社を選んだ理由として、「いろいろな業種があると考えたから」「同じ業種で給与、福利厚生などの待遇がよさそうだから」という声が挙げられます。

12位は、ファクトリー・オートメーション（FA）の総合メーカー「株式会社キーエンス」がランクイン。2022年度の経営指標では利益率が50％を超えており、給与が高いことでも知られています。そのため、アンケートのフリーコメントでは、「給料が高い」「高給が貰えるなら残業も嫌ではない」など、給与への言及が目立ちました。

13位は、オンラインショッピングを中心として、通信や金融、旅行やスポーツなど複数の事業を展開する「楽天グループ株式会社」がランクインしました。同社は「多様性こそがイノベーションの原動力」と考え、ダイバーシティ推進を企業戦略のひとつとしています。また、グローバルでビジネスを成功させるためにいち早く英語力の向上に力を入れ、全社目標であるTOEIC平均スコア800点をクリア。グローバルリーダーの育成を推進していますが、フリーコメントでは「刺激のある労働が見込まれるので」という声が見られました。

14位は「伊藤忠商事株式会社」です。20以内にランクインした商社は、5位の「三菱商事株式会社」と同社のみでした。「伊藤忠商事」が展開する事業は食品産業や次世代エネルギー、天然ガスや金属資源など複数あり、サステナビリティやエネルギートランスフォーメーション(EX)といった社会課題に取り組んでいます。一般的に、商社はグローバルに活躍できるため人気が高く、アンケートのフリーコメントでも「給料が高く 世界的に活躍できるから」「流通の仕組みを間近で知りたい、給与が良いと聞いているから」など、仕事のやりがいと高い待遇を実現できる点に魅力を感じている人が多いようです。

15位は「Apple Japan合同会社」がランクイン。デザインに優れた製品を世に送り出している同社ですが、アンケートでは「福利厚生、在宅ワークなど、働く人に優しい会社であるとテレビで見たことがあるから」「世界のトップだから」という声が見られました。

15位タイは、インターネット大手の「ヤフー株式会社（現：LINEヤフー株式会社）」です。2023年10月に、「ヤフー株式会社」と「LINE株式会社」などが再編されて「LINEヤフー株式会社」に変わっています。従来の発想にとらわれない制度を数多く設けており、エンジニアやデザイナー向けのイベントや勉強会も充実。“人財開発企業”として「1on1ミーティング」を実践し、役職者を評価する「ななめ会議」など、相互理解やフィードバックの機会を設けています。フリーコメントでも「楽しそうに感じるから」「色々自由だから」という声が見られました。

17位は「サントリーホールディングス株式会社」がランクイン。創業者の口癖である「やってみなはれ」をDNAとして、1899年の創業から「人本主義」を貫いており、サントリーらしい働き方の実現を目指しています。フリーコメントでは、「給与が高く、福利厚生も充実していそうである。また、社員の満足度も高そうなので、一度働いてみたい」という声がありました。

18位は自動車部品メーカー大手である「株式会社デンソー」です。自動車部品メーカーでは世界で2番目の売上規模を誇り、2023年3月期の連結売上収益は6兆4千億円となっています。また、売上に占める海外比率は50％を超しており、35の国と地域で展開するグローバル企業でもあります。また、人と組織のビジョン＆アクション「PROGRESS」を策定し、心や情報のバリアを無くす取り組みを行っています。アンケートでは「給料が良い」「高収入」と、給与に対するコメントが見られました。

19位は「株式会社日立製作所」がランクイン。創業110年以上の歴史を誇る総合電機メーカーである同社は、100を超える国と地域で事業展開し、IT・デジタルシステムやエネルギー、モビリティやビルシステムなど、事業の幅が広いのが特徴的です。出産・育児休暇後の復職率と定着率は非常に高く、生活をサポートする福利厚生制度も充実しています。フリーコメントでは、「総合的に良いから」「以前働いた経験から」という声が見られています。

20位は「全日本空輸株式会社（ANA）」でした。同社グループは航空事業を中心として、総合商社や人材、ケータリングや物流など様々な事業を展開しています。アンケートでは「飛行機が好き」という選出理由を挙げる人が多く、「以前が航空機地上支援業務(グランドハンドリング)に就きたいと考えていた」「飛行機が大好きだから」という声が見られました。

総合人気ランキング

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※今回の調査は上位200位を上限として、ランキングを掲載しております。