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転職マーケットトピックス 電気・機械系技術職(2012年1月:2012年 採用動向予測)編転職マーケットトピックス 電気・機械系技術職(2012年1月:2012年 採用動向予測)編

2012年1月5日更新

電気・機械・自動車転職市場の変化

2011年の転職市場を振り返る

●自動車業界を中心に、震災後も積極採用を行う企業が多数
震災直後、工場を稼動できなくなった企業は多数。原発事故の影響による電力不足もあり、ダメージは小さくないと思われましたが、意外にも求人への影響は限定的でした。
機械エンジニアの求人件数の減少は数パーセントにとどまり、4月半ばから10月にかけて求人件数は右肩上がりに増加。リーマンショック直後の落ち込みから本格的な回復基調に乗り、日本の製造業の力強さを感じることができた1年でした。
特に積極的だったのが自動車業界です。サプライチェーンの混乱や電力不足の中にあっても、半年後~その先を見すえ、機械・電気エンジニアの採用活動が続きました。
一方、建設機械や農業機械など、海外での需要の高さを反映した求人も見られました。
また、業績が厳しい電機メーカーにおいても、中国部門では人材を増強するなど、中長期戦略にもとづく採用が行われました。

●重工系メーカーの採用意欲が上昇。発電系の求人も登場
重工メーカーの採用意欲が一段高まり、発電、航空機、船舶、鉄道、油圧機器など、多様な領域の求人が発生。原発事故により、新エネルギーの開発需要が高まったことから、関連の求人も出てきました。リーマンショック以降、影をひそめていた風力発電のほか、ガスタービン発電などの求人も見られるようになりました。

●装置・部品メーカーでフィールドエンジニアのニーズが高まる
自動車以外の分野では、中小メーカーによるフィールドエンジニア、サービスエンジニアの求人が堅調でした。医療機器、分析機器などの装置・計器メーカーには勢いのある企業が多く、積極採用が行われました。

2012年、求人市場はどう動く?

●拡大か縮小か、どちらに転ぶか読めない状況
機械エンジニアの求人件数は、少なくとも3月までは大きく落ち込むことはないでしょう。しかし、その先はまだまだ不透明です。
円高、ユーロ不安、タイ洪水などマイナス要因が重なる中、採用意欲が低下していく可能性もあります。逆に、グローバルな景気動向に好転の兆しが見えたり、中長期的視点で攻めの戦略を取る企業が増えた場合、採用が活発化するかもしれません。
チャンスが来たらすぐに動けるように準備しておき、動向の観察を続けるのが得策といえるでしょう。

●自動車、医療関連では積極採用が続く見込み
自動車関連業界では積極採用を続ける企業が多いと見込まれます。自動車とともに、FA分野もグローバルで日本の強さを発揮できています。ニーズは堅調に推移するでしょう。 また、医療関連のフィールドエンジニア、サービスエンジニアの積極採用も続きそうです。
スマートフォンを手掛ける組み込み・制御系エンジニアの求人増加も期待できます。

●建設機械分野の動向に注目
2011年後半、建設機械業界から、設計/生産技術を中心に、一部整備の求人も出てきました。建設機械は新興国のほか、震災復興に伴う需要もあるだけに、今後の採用動向が注目されます。場合によっては、3月頃までに採用を終える可能性もありますので、興味がある方は早めに行動を起こしてください。


1~3月の転職活動のポイント

選考~採用決定を急ぐ企業が多数。選考に乗り遅れないように

「予算取りの都合上、年度内に採用計画を達成したい」という事情から、1~3月に採用活動をスピードアップする企業もあります。選考が速く進むので、求人が出たらすぐに応募すること、面接対策を早め早めに進めておくことで成功率が高まります。

新卒採用が本格始動すると中途採用が縮小へ。その前に早めに活動を

2月中頃から、多くの企業は新卒採用活動に本格シフトします。新卒採用活動に注力するに伴い、中途採用活動にかけるパワーが下がり、中途採用活動を保留・縮小する企業も増えてきます。そうなる前に、なるべく早いうちに行動することをおすすめします。

新年度を迎えた外資系企業の採用計画に注目

12月決算の外資系企業では、新年度の採用計画が固まり、早ければ1月から求人が出てくる可能性があります。外資系企業への転職を希望している方、視野に入れている方は、新規求人の動向に注目してください。



キャリアアドバイザーより

世界的に経済状況が不安定な中、企業は採用に慎重になっています。一見、同じ求人が引き続き出ているように見えても、以前に比べて選考基準が厳しくなっていたり、積極的に採用する意欲が失われている場合もあります。「ニーズがある」と油断することなく、どのような意識・姿勢で選考に臨めばいいかをふまえ、応募書類作成、面接対策を行ってください。

※この記事は、2012年1月5日時点の情報です。時期によって状況が大きく変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、 最新傾向をお伝えします。

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