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【建設・不動産業界】新型コロナウイルス禍の転職市場動向

転職市場の展望イメージ(空と都心のビル群)

建設・不動産業界の新型コロナウイルス禍における求⼈・求職者の動きを、業界に精通したキャリアアドバイザーがレポートします。
「コロナウイルス禍での転職市場や業界トレンドを知りたい」「納得感のある転職活動のために、採用動向を知っておきたい」という方はぜひご一読ください。

建設・不動産業界の転職市場動向のポイント

・Web面接の導入が遅れ、異業界との人材獲得競争では厳しい状況
・求職者は企業体質や危機管理能力を重視

業界・企業側の動き

国際的なイベントが延期になったこともあり、建設・不動産業界は各社今後の事業の方針について検討中である傾向が強くなっています。新型コロナウイルス禍で、極端に特定の領域の求人が落ち込んでいるわけではありませんが、大手ゼネコンでは一部現場作業が滞るなどの影響で動きが緩やかになっています。ただ、求人自体が無くなっているわけではないため、冷静に見ていく必要がありそうです。

足元の採用活動でいえば、テレワーク対応・Web面接対応ができているところは、事業上必須のポジションから採用が進んでいます。採用成功している一部の企業では、Web面接を利用して採用のリードタイムが短くなり通常時よりスムーズに選考を進められている状況です。一方、Web面接導入が進んでいない企業も多く、異業種企業と競合し採用できないケースもでてきています。

今後、省人化・省力化(生産性向上)、BIM(※1)推進などをできる人材がより必要とされるようになると考えられます。新型コロナウイルス禍で必要性が明らかになった、社内のIT化、ビジネスプロセスの最適化などに対応していける人材も必要になるでしょう。また、物流・インフラ領域の求人は堅調でしょう。

(※1)  Building Information Modelingの略。3次元の建物のデジタルモデルに、さまざまな情報を追加し設計から施工、維持管理までの工程で情報活用する新しいワークフロー。

求職者側の動き

元々働き方改革の対応の遅れなどが原因で転職を考える求職者が一定数いましたが、新型コロナウイルス禍での会社の対応に違和感があり転職を考えるようになる求職者がでてきている状況です。テレワーク制度はあってもPC等の機器の整備が追い付いていないなど、対応の遅れがある企業は、選ばれにくくなっています。

また、30代の中堅層が今後のキャリアを考え相談に来るケースが増えています。より企業体質やビジョンを重視していく傾向にあるようです。事業の安定性、社員への配慮、危機管理能力、柔軟さ…。今までよりも企業を見る目がシビアになっていく傾向にあり、優秀な人材を確保するためには企業側の変化対応力がより一層求められるようになるでしょう。

建設・不動産業界転職マーケット割合

出所:リクルート『リクルートエージェント』転職決定者数の分析

建設・不動産業界転職決定数推移

出所:リクルート『リクルートエージェント』転職決定者数の分析

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お申込み時にキャリアアドバイザーの指定はできません。予めご了承ください。

【参考記事】その他の業界の転職市場動向についてはこちらから
新型コロナウイルス禍の転職市場動向

平野 竜太郎

平野

建設不動産領域専任シニアコンサルタント。ゼネコン・サブコン・組織設計事務所の建設技術者から、不動産ディベロッパー・AM・PMなどの不動産専門職・不動産金融領域のハイキャリア層を中心に幅広い支援実績を持つキャリアアドバイザー。

箕輪 真人

箕輪

建設・不動産領域においてサーチコンサルタント及びキャリアアドバイザーとして豊富な知識と実績を持つ。近年は建設業における女性活躍推進にも取り組み、労働環境改善を目的とする転職サポートに強みを持つ。

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