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履歴書で「同上」は使ってOK?失礼? 知っておきたい正しい使い方

履歴書では、「現住所」と「連絡先」など、同じ内容を記載する箇所があります。そのような場合、「同上」という言葉を使って重複を避ける行為は、応募先企業や採用担当者に対して失礼にあたるのでしょうか。「同上」の正しい使い方を、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。

「同上」とは?履歴書で使う目的

「同上」とは、上の欄と同じことを意味する省略表現です。繰り返しを省いて、書類を読みやすくする目的で用います。履歴書において「同上」を使っても、基本的に問題はありませんが、使っても問題ない欄と、そうではない欄とがあるため、使い分けることが必要でしょう。

履歴書では「同上」を使う欄と使わない欄がある

履歴書には、「同上」を使っても問題がない欄と、そうではない欄があります。

一般的に、「連絡先」の「住所」「電話」欄で使う

一般的に、履歴書には「現住所」と「連絡先」のそれぞれに「住所」「電話」を記入する欄があります。そのため、現住所と連絡先が完全に同一の場合には、「同上」を使っても問題ありません。また、「メールアドレス」の欄が設けられている履歴書であれば、「メールアドレス」欄において「同上」を使っても問題ありません。

(※)作成:編集部

「学歴・職歴」「免許・資格」欄では使わない

「学歴・職歴」欄の学校名や企業名、「免許・資格」欄の免許名や資格名などの固有名詞は、「入学」「卒業」などで連続して記載することになったとしても省略せずに、その都度、正式な名称・表記で記載します。

(※)作成:編集部

履歴書の「同上」に関する注意点

履歴書に「同上」を使う場合に気をつけるべき点について説明します。

「同上」は漢字で記載し、記号(〃)は使用しない

履歴書は正式なビジネス文書であるため、記号である「〃」は使用せずに、漢字で「同上」と記しましょう。

一部でも異なる情報がある場合は「同上」を使わない

「現住所」と「連絡先」の住所が都道府県名・市区町村名まで同じで、それ以降の番地などだけが異なる場合も、「同上 ○○X丁目X-X」などと、部分的に「同上」を使うことはできません。「○○県○○市○○X丁目X-X」「○○県○○市○○Y丁目Y-Y」といった要領で、省略せずに記載しましょう。

統一された位置で記載する

「同上」を記載する際は、欄内の位置を統一しましょう。ある欄では「左揃え」、他の欄では「中央揃え」、などバラバラの位置に記載すると、読みづらくなり、見逃されてしまう可能性もあります。また、フォントサイズも他の欄の文字と揃えましょう。

「同上」のふりがなは不要

「住所」欄に「同上」と記載した場合、ふりがなの欄に「どうじょう」と記載する必要はありません。ふりがな欄は空欄のままで問題ないでしょう。

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏

約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。