
履歴書には、記入日・生年月日・学歴・職務経歴など、「年号」を記載する箇所が複数あります。年号の表記を和暦にするか西暦にすべきか、迷う方もいるようです。履歴書の年号の書き方、迷いがちなポイントについて、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。和暦・西暦年号早見表も紹介しますので、履歴書作成に役立ててください。
履歴書の年号は統一して書けば和暦・西暦はどちらでも良い

- 和暦・西暦のどちらで記載してもOK
- 和暦・西暦のいずれかで統一する
- 職務経歴書も、履歴書と和暦・西暦の記載を統一する
履歴書に記入する年号は、特に指定されていなければ、和暦と西暦どちらで記載してもかまわないとされています。
ただし、一つの履歴書内に和暦と西暦が混在していると、読みづらく感じられます。和暦か西暦のいずれかに表記を統一しましょう。履歴書と一緒に提出する職務経歴書も、履歴書の年号の表記に揃えると良いでしょう。
なお、実際に応募者から提出された履歴書を見ていると、西暦の使用が多い印象です。採用担当者からは「西暦の方がわかりやすい」という声も聞かれます。
履歴書の年号の早見表
生まれ年から各学校の入学・卒業年が、和暦・西暦ともにわかる早見表を紹介します。履歴書の作成に活用してください。
※早生まれの方(1~3月)は1行下をご覧ください。
※浪人の場合は大学入学・卒業の各年に浪人した年数を加えてください。留年の場合は大学卒業年に留年した年数を加えてください。
平成17年~平成22年(2005年~2010年)生まれ

平成7年~平成16年(1995年~2004年)生まれ

昭和60年〜平成6年(1985年~1994年)生まれ

昭和50年〜昭和59年(1975年~1984年) 生まれ

昭和40年〜昭和49年(1965年~1974年)生まれ
年号に関するよくある質問
履歴書に年号を記載するにあたり、抱かれることが多い疑問にお答えします。
「令和元年」と「令和1年」はどちらで書いたら良いですか?
「令和元年」と記載します。元号が変わった最初の年は「1年」ではなく「元年」と表記するのが一般的です。履歴書においても、「元年」と記載すると良いでしょう。もちろん、「平成」も同様です。
略式の「R○年」「H○年」を使うと企業にはどのような印象を与えますか?
履歴書の年号を和暦で記載する場合、アルファベットで「R」「H」「S」などと省略せず、「令和」「平成」「昭和」と記載しましょう。略式で記載すると、丁寧ではない印象を持たれる可能性があります。
これ以外にも、「2025年」を「‘25」と記載する、「○月△日」を「○/△」と記載する、前行と同じ内容を「〃」と記載する……など、「省略」は雑な印象を与えることもあります。転職活動に対する意欲や姿勢に疑念を持たれるかもしれません。
元号が変わった年(例:2019年4月)をどう書けば良いですか?
上記でも触れているとおり、年号が変わった年は「1年」ではなく「元年」と記入しましょう。
なお、元号の切り替えは年の途中であることが多いため、西暦では同じ年でも月によって和暦が異なるため、注意が必要です。令和であれば、5月1日に改元されました。2019年1月1日~2019年4月30日は「平成31年」、2019年5月1日~2019年12月31日は「令和元年」となります。
会社によって年号の表記を変えるべき?
和暦が使われることが多い官公庁などであれば和暦、外資系企業であれば西暦を使うなど、応募先の文化・慣習に合わせても良いでしょう。
求人情報の募集要項や公式サイトの記載から、その会社の慣習がつかめることもあります。使用されている数字が漢数字か算用数字かを確認し、それに合わせるのも一案です。
組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。
記事更新日:2022年10月24日
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記事更新日:2025年08月03日 リクルートエージェント編集部
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