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あなたの魅力を伝える履歴書の自己PR欄の書き方

履歴書 テンプレート

履歴書の自己PR欄は、応募者の強みや得意分野、実績、そして、それらを企業でどう活かせるかをアピールするために設けられています。
あなたの存在を企業に印象付け、「会ってみたい!」と思わせるには、どういった工夫が必要なのでしょうか?ここでは、自分の魅力・アピールポイントをしっかりと伝える自己PR欄の書き方を紹介します。

履歴書の自己PR欄

履歴書の自己PR欄は、職務経歴書の自己PR文のサマリ版と考えましょう。応募者の得意分野や実績などをアピールするための欄ですが、記入スペースも限られているため、簡潔かつ効果的に訴求しましょう。

履歴書に記載するときのポイント

多くの企業では、まずは応募書類を通して、あなたがどんな人物であるかを知ろうとしていると考えられます。そのため、次の採用ステップである面接につなげられるよう、自己PR欄で効果的に自分をアピールすることが大切といえるでしょう。履歴書に自己PRを記載する際は、以下のポイントを整理しておくことをおすすめします。

自己分析を行い、強みを把握する

まず、これまでの仕事経験を振り返り、自分にどんな強みや実績があるかを整理することをおすすめします。上司や周囲から評価されたこと、プロジェクトを遂行したこと、顧客から感謝されたことなど、成功経験を中心に自己分析してみると、あなたの強みが明確になりやすいでしょう。

事前に下調べを行い、企業を理解する

より効果的な自己PRを行うために、応募先企業の社風やビジョンからどのような人材を求めているかを探り、自己分析で明らかにした強みとの接点を考えます。求人情報だけでなく、企業トップのコメントや沿革などが公式ホームページ等で公開されている場合、目を通して理解を深めておくとよいでしょう。

採用担当者が読みやすいよう、適度な文字数にまとめる

履歴書の仕様により、自己PR欄の大きさが異なる場合がありますが、文章が短すぎると「志望意欲があまりないのでは…」と思われてしまう懸念がありますし、いろいろアピールしようと内容を詰め込みすぎると文字を小さく書かなければならず、読みにくくなってしまいます。自己PR欄のスペースから、記載する内容、文字の大きさなどにも配慮することをおすすめします。

自己PRのつくりかた

企業理解を深め、自分の強みを把握したら、自己PR文を作成しましょう。読み手にとってわかりやすい文章を心がけ、要点を簡潔にまとめます。
「自分にはこんな経験と強みがある」→「だから、貴社にこんなふうに貢献できる」という流れを意識して文章を構成すると、説得力のある自己PRになるでしょう。

まずはアピールポイント探し

キャリアの考え方には、以下の4つのスキルが挙げられます。そのうち、アピールポイントとなる事柄は「スタンス」「ポータブルスキル」「テクニカルスキル」の3つ。あなたの経験を振り返り、自分にどんな強みがあるのか当てはめてみましょう。

■ポテンシャル…基礎学力、素養、職務執行能力など
■スタンス…仕事に対する価値観、考え方など
■ポータブルスキル…仕事を通じて身につけた工夫や強み、異業界にも持ち運べるスキル
■テクニカルスキル…専門性が高く、特定領域で発揮されるスキル・ノウハウ

スタンスやポータブルスキルについては、仕事で印象的だった出来事を挙げ、その仕事にどんなふうに取り組んだかを振り返り、どのような結果となり、その経験から何を得たかを整理することで、浮かび上がってきます。
テクニカルスキルは職務経歴を参考にして、まとめてみましょう。

採用担当者が興味を引く“強み”を抽出

あなたが自信をもって提示した強みでも、それが応募先企業の求めるものと合致していなければ、アピールする意味が薄くなってしまいます。実際に、応募先企業はその強みを求めているのか、採用担当者の視点に立って考えることをおすすめします。
企業を下調べした情報から、仕事内容や社風にマッチするアピールポイントを吟味し、採用担当者が入社後のあなたをイメージしやすいよう、「自分の強みや実績を企業でどう生かせるか」に関連付けて訴求してみましょう。

なぜ、そうした強みがあると言えるのか。根拠を提示

単に「〇〇が得意です」「△△の経験があります」と記しただけでは、それを実際にどう仕事に活かしたのか、活かせるのかが分かりにくいため、その根拠となる事実を示すことをおすすめします。「なぜ、そうした強みがあると言えるのか」という理由を添えることで、アピール内容に説得力が加わるからです。

“コミュニケーション能力”“積極性”など、よくあるアピールポイントには注意

「コミュニケーション能力に長けている」「積極性がある」といったスタンスは、多くの人がアピールポイントとして挙げるため、採用担当者の印象に残りにくくなる可能性があります。これら“ありがちな強み”を記すときは、他の応募者と差をつけるために、さらに掘り下げた内容を記載することをおすすめします。例えば、コミュニケーション能力であれば、具体的にどのような信頼関係を構築したのかなど、具体的な事例や数字を盛り込むようにし、採用担当者がイメージしやすいように工夫をしましょう。

自己PR例

では、具体的にどんなふうにPRをしたらよいのでしょうか?参考までに職種別の例をご紹介します。

営業職の場合

●年間、医療機器の営業を経験し、顧客の潜在的なニーズを見つけることを強みとしています。顧客との雑談からもニーズを探り、的確な提案により多くの契約成立につなげてきました。▲▲年間、エリア別売上のトップ表彰を受けています。
多くの顧客に貴社の商品の魅力と価値を伝え、貴社の発展に貢献できればと考えています。

事務職(経理など)の場合

私の強みは、経理業務全般の知識とマネジメントスキルです。
前職では決算書類の作成や給与計算、会計ソフトの操作などをマスターし、主任として金融機関との折衝や税理士との打ち合わせや、スタッフマネジメント、新人教育にも従事。
これらの経験を活かし、経理部門の成長に貢献したいと考えております。

技術職(エンジニア)の場合

7年間、SEとして開発を担当し、PLも経験しました。経験した言語はJava、XML、Visual Basic、C++、HTMLです。顧客との折衝や予算・スケジュール管理、メンバーの取りまとめなどにも携わ、課題解決力や冷静かつ柔軟な対応に自信を持っています。貴社でエンジニアとしてさらに高みを目指し、貴社の技術力向上に寄与したいと考えています。

※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。

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