
転職活動時に作成する履歴書には、年齢を記載する欄が設けられています。ここには「満年齢」を記載するのが一般的です。満年齢の計算方法、「数え年」との違い、年齢の正しい書き方について、組織人事コンサルティングSeguros、代表コンサルタントの粟野友樹氏が解説します。満年齢の早見表も掲載していますので、履歴書作成時に役立ててください。
満年齢とは
満年齢とは、「生まれてから誕生日を何回迎えたかを表す年齢」を指します。生まれた時点を0歳として、誕生日を迎えるたびに1歳ずつ加算されます。普段、年齢を聞かれたときに答える年齢が満年齢です。
満年齢と数え年の違い
日本における年齢の考え方は、満年齢のほかに「数え年」と呼ばれるものがあります。数え年は旧暦時代に使われたもので、生まれた時点を1歳として、元日(1月1日)を迎えるたびに1歳ずつ加算されます。
例えば12月25日に生まれた場合、12月25日~12月31日までの7日間が1歳で、元日を迎えてからその年の12月31日までが2歳となります。
現在、日常で数え年を使う場面はあまりありませんが、七五三・厄年・還暦・長寿のお祝いといった伝統行事では、地域などの慣習により数え年が使われることもあります。
| 満年齢 | 数え年 | |
| 出生時 | 0歳 | 1歳 |
| 1回目の元旦 | ↓ | 2歳 |
| 1回目の誕生日 | 1歳 | ↓ |
| 2回目の元旦 | ↓ | 3歳 |
| 2回目の誕生日 | 2歳 | ↓ |
満年齢の計算方法
満年齢の計算方法は簡単で、現在の西暦から生まれ年を引きます。誕生日がまだ来ていなければ、さらに1歳引きます。
例えば、1997年生まれの人が、2025年時点での満年齢を計算する場合の式は以下のとおりです。
計算時点で誕生日を迎えていれば満年齢は28歳、誕生日を迎えていなければ27歳となります。
履歴書での年齢の正しい書き方のポイント
履歴書に年齢を記載する際の基本的なルールを押さえておきましょう。
提出日時点の満年齢を書く
一般的な履歴書のフォーマットでは、生年月日欄に(満 歳)と印字されています。ここに記載するのは、履歴書の「提出日」時点の満年齢です。郵送・メールで送る場合は送付した日、面接時に持参する場合は面接日の時点の年齢を記載します。

例えば、1995年8月1日生まれの人が、2025年7月1日に履歴書を提出する場合は、まだその年の誕生日を迎えていないため、履歴書には満年齢から1歳引いた年齢を記載します。
(例)
●誕生日:1995年8月1日 履歴書提出日:2025年7月1日の場合
●誕生日:1995年8月1日 履歴書提出日:2025年8月1日の場合
転職活動を進めている期間中に誕生日を迎える場合は注意しましょう。
早生まれの場合も同じ数え方にする
1月1日~4月1日に生まれた「早生まれ」の人の場合も、計算方法は上記と同様です。現在の西暦から生まれ年を引き、誕生日より前か後かで判断します。
西暦か和暦のどちらかに統一する
履歴書の年齢欄には、生年月日も記載します。一般的なフォーマットでは「 年 月 日生」と印字されています。ここでの「年」の記載は、西暦と和暦のどちらを使ってもかまいません。
ただし、履歴書全体で、西暦・和暦を統一するようにしましょう。生年月日の記載時に西暦を使用した場合は、学歴・職歴・資格取得日などの欄でも西暦を使います。
なお、和暦を使用する場合は、「H20」「R3」などとアルファベットで略さず、「平成20年」「令和3年」など正式な表記としてください。
満年齢早見表
生まれ年(西暦・和暦)と満年齢(誕生日前・誕生日後)の早見表を使用すれば、手軽に現在の満年齢を確認できます。以下表を参照し、履歴書作成に役立ててください。
平成17年~平成26年(2005年~2014年)生まれ

平成7年~平成16年(1995年~2004年)生まれ

昭和60年〜平成6年(1985年~1994年)生まれ

昭和50年〜昭和59年(1975年~1984年) 生まれ

昭和40年〜昭和49年(1965年~1974年)生まれ

組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏
約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。
※文中の社名・所属等は、取材時または更新時のものです。