
転職エージェントに申し込み、面談することが決まったら、面談当日までに何を準備しておけば良いのでしょうか。準備しておきたいものと、実際の面談の内容についてご紹介いたします。
面談の事前準備
面談の時間を上手に使うために、あらかじめ準備をしておきましょう。ここでは、充実した面談内容にするために、転職エージェントに事前に伝えておくとよいことをご紹介します。
履歴書や職務経歴書を先に送付しておく
履歴書や職務経歴書は、面談前に担当のキャリアアドバイザーに送っておくといいでしょう。転職エージェントに経歴などを事前に把握してもらうことで、これまでの経歴を一から説明する必要がなくなります。当日は、キャリアアドバイザーからの質問に受け答えをすることで、スムーズに面談が進むでしょう。
リクルートエージェントでは、登録すると使える専用ページで、誰でも簡単に作成できるレジュメ作成機能があります。レジュメを作成しておくと、キャリアアドバイザーとの面談が、より有意義なものになります。
希望条件や転職に求めるものも事前に伝えておく
転職先に求める希望条件や、転職で実現したいことを面談前に伝えておくと、要望に合わせた求人をキャリアアドバイザーがピックアップし、面談当日に紹介してもらえます。実際の求人票を見て相談ができるので、具体的な条件のすり合わせが可能になります。
面談当日の持ち物
基本的に持ち物はありません。事前に担当のキャリアアドバイザーから持ち物の依頼があった場合のみ、準備が必要になります。
対面での面談当日は、求人票や資料を提供されることがあるので、A4の書類が入る程度の大きさのカバンを持っていくと安心です。転職エージェントによっては、求人票や書類を入れる封筒を提供されるケースもあるようです。
面談で話したことをメモできるような筆記用具などを準備しておくとよいでしょう。
転職エージェントとの面談場所
多くの転職エージェントで、面談のオンライン化が進んでいます。対面はもちろん、たとえばオンラインであっても、面談はプライバシーが保たれるよう配慮された環境で行いますので、安心して相談することができるでしょう。
リクルートエージェントの場合は、最近では、Zoomでのオンライン面談や電話面談が基本となっています。業界知識を持った経験豊富なキャリアアドバイザーが面談を担当させていただきますので、転職先への希望条件や転職で実現したいことだけでなく、不安に思っていることや迷っていることなども遠慮なくご相談ください。
転職エージェントの面談時間はどのくらい?
面談にかかる時間は転職エージェントによって幅がありますが1時間程度が平均的でしょう。スケジュールに余裕のない方は、面談の日程調整の段階で時間の目安を聞いておくと良いでしょう。

キャリアアドバイザーとの面談は、今後のキャリアプランを考え、転職活動の方針を決める重要な場です。
特に「まだ具体的な方向性が固まっていない」という方は、面談で「キャリアの棚卸し」からスタートするケースもあり、場合によっては想定よりも時間がかかってしまうかもしれません。
大切な場ですから、焦りながら話を進めることのないように、時間には余裕を持って面談に臨みましょう。
転職エージェントのキャリアアドバイザーに、面談でどこまで話す?
事情があったり伝えにくかったりなどの理由から、「担当のキャリアアドバイザーにどこまで話したらいいのか分からない」という方も多いようです。ここでは、ケース別にご紹介します。
職歴が多い、派遣先が複数の場合
職歴が多い場合や、派遣先がいくつも変わった場合など、すべてを説明すると時間がかかってしまう方は、先にキャリアアドバイザーにその旨を伝えておきましょう。面談での説明だけでなく、応募書類のまとめ方や企業への経歴紹介のアドバイスを受けることもできます。
言いにくい転職理由の場合
「リストラ」や「家族に言われた」など、言いにくい転職理由をお持ちの場合も、転職エージェントに相談してみてもいいでしょう。背景を知ることによって、より良いサポートができる可能性があるからです。
成績や評価でアピールする実績がない場合
職務経歴書や面接などで伝えられるような、輝かしい成果や実績を持っていないと考えている方も、率直にキャリアアドバイザーに相談することをお勧めします。どのように企業にアピールしたらいいかを、一緒に考えてくれるでしょう。
相談のポイント
キャリアアドバイザーに正直に話したとしても、そのまま企業に伝わるわけではありません。
「会社が何度も分社化と合併を繰り返した」「途中にアルバイトが含まれている」「無職期間が長い」など、伝え方を悩むケースもあるでしょう。~応募書類や面接でどのように伝えたらいいかわからないときは、面倒でも端折ったりせずに、まずキャリアアドバイザーにご相談ください。企業への伝え方や、アピール方法のヒントを得るきっかけになるかもしれません。
転職理由をうまく伝えるコツ
「転職理由」は企業から必ず聞かれる重要な質問です。
企業の採用担当者は、「転職理由」を通じて「入社後に何を実現したいのか」「どのように働きたいのか」を探っています。

一方で、なかには「給料が安かった」「上司とうまくいかなかった」など、「転職理由」が「退職理由」になってしまっている方も多いようです。
もちろん、「退職理由」が含まれていること自体は間違いではないのですが、「退職理由」をきっかけとした「転職で実現したいこと」を伝えないと、回答としては十分ではありません。
こうした企業への伝え方へのアドバイスがもらえるところも、転職エージェントを利用するメリットのひとつです。「転職理由」をうまく言葉にできない方は、面談時にその旨を率直に伝え、転職エージェントの力を借りてみてはいかがでしょうか。
なお、転職エージェントへの転職理由の伝え方のコツは2つあります。
ひとつめのコツは「まとまっていなくても全部伝えきる」ということです。もうひとつは「言いにくいことがあっても、なるべく本音で伝える」ことです。転職理由は転職活動の軸にもなる、重要なポイントです。しっかりと本音で転職理由を伝えて、担当のキャリアアドバイザーからアドバイスをもらいましょう。
まとめ
転職エージェントのキャリアアドバイザーとの面談は、企業の採用担当者の面接とは違い、転職に至った背景や理由を伺い、転職の方向性を決める場です。不安に思っていることを面談で明らかにしておくことで、転職活動が進んだ時に方向性のずれに悩むことも少なくなるでしょう。
そのためキャリアアドバイザーには、これまでの経歴や転職に求める希望条件だけでなく、不安や悩みも遠慮なくご相談ください。転職活動の味方として、あらゆる転職の疑問や悩みに応えてくれるでしょう。