転職マーケットトピックス　販売･サービス職（2012年4月：震災から約1年）編

富裕層向けビジネスが見直される。高級志向店が積極採用

震災直後、自粛ムードが広がって消費マインドが冷え込み、小売･流通業界では販売不振に悩まされました。
そうした中でも、高級商材は比較的早いタイミングで消費が回復。これを機に、「富裕層向けビジネス」の強さが見直されたようです。
最近では、食品やペット用品など、高級志向の専門店が店舗を拡大しており、採用に意欲を見せています。

外食業界では、低価格路線のチェーンが好調。出店拡大が続く

外食業界では震災以前より、不況を反映して低価格路線のチェーンが勢力を伸ばしていました。震災後は、経済状況や社会に対する不安感、さらには電気料金やガソリンの値上げなどが家計に追い打ちをかけ、節約への意識はさらに高まっています。
そんな社会のニーズを受け、低価格チェーンはさらに出店を拡大。また、海外への展開も図っています。店長･SV候補の採用はしばらく続くでしょう。

宅配ビジネスの市場が拡大傾向

原発事故による放射性物質汚染への不安から、「安全･安心」を求める消費者が増えています。これを受け、生鮮食品や飲料水などの宅配ビジネス、大手流通企業によるネットスーパー事業などが伸びているようです。
今のところ、この流れが明確に求人に表れているわけではありませんが、ビジネスの拡大に伴って人材ニーズが生まれてくるかもしれません。業界の動向、各社の戦略に注目したいところです。

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4月は選考が停滞。GW明けの勝負に向け、早めに勤務調整を

4月は、企業側が新入社員の受け入れや来年度の新卒採用活動で多忙となり、中途採用活動が停滞する傾向があります。選考のスピードが遅く、通常なら1週間弱で結果が出る選考が、2～3週間かかることも。転職活動のスケジューリングには注意が必要です。

なお、GW期間中、人事担当者は休暇を取るため、面接が組まれません。そこで、現在の勤務先で4～5月のシフトを組む際には、GW中になるべく多く出勤しておき、GW終了後の平日に休みをとって面接を入れやすくしておくのも手です。
GWとその前後のスケジュールを早い段階から立てておきましょう。

4～5月に活動しておけば、閑散期に退職～入社が可能

4～5月にかけて転職活動を進めれば、6～7月には内定を得て現在の勤務先に退職届を提出、7～8月に引き継ぎを行い、8～9月に新たな会社でスタートを切れます。
退職～入社時期が閑散期にあたるため、現在の職場に大きな負担をかけることなく辞めやすいこと、新しい会社に入り、じっくりと仕事や職場になじんでいけるなどのメリットがあります。
このタイミングを逃すと、長い繁忙期に突入し、転職が先延ばしになりがちですので、早めに行動を起こすことをおすすめします。

欠員補充目的の採用が増える時期。めったにない求人に出会えることも

「3月末退職者の補充が追いつかない」「異動･転勤辞令を受け入れず、退職を申し出る人も出てくる」などの理由から、4月は欠員補充目的の急募求人が比較的増える時期。
採用枠は限られていますが、さまざまな業種･業態から求人が出てくるのが特徴で、通年採用を行っていない企業や職種の求人に出会えるチャンスがあります。
｢早いタイミングで入社できること｣が重視されるケースもありますので、すぐにでも動けるように準備しておきたいものです。

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