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海外駐在勤務の実情

少子化が進む日本の市場は頭打ち。あらゆる業種が海外市場の開拓に打って出ています。「新卒採用の外国人比率をアップ」「課長以上は全員海外駐在勤務を経験」などのニュースも目立つようになり、ビジネスパーソンに押し寄せる「グローバル化」の波。
その中で、1つの典型的な「グローバル化」のかたちが「海外駐在勤務」です。今回は海外駐在勤務の経験者にその実情を聞きました。

調査方法:
外部機関によるWEBアンケート調査
実施期間:
2011/1/28(金)~1/31(月)
調査対象:
20代~40代のビジネスパーソン 1,000名

2011年3月7日掲載

海外駐在勤務の経験者は7.3%

図1:海外駐在勤務経験者の割合

海外駐在勤務の経験者は全体の7.3%しかいませんでした(図表1)。「海外出張」の経験者はもう少し多いと予想されますが、「駐在」まで経験した人はまだまだ少ないようです。

経験者の内訳をみると、約90%が男性。70%以上が従業員1,000人以上の企業に在籍しています。駐在国は、アジアが約50%、ヨーロッパ、北米がそれぞれ約30%。

職種は「電気・電子・機械・化学系の技術職」が約25%を占め、最多。大手メーカーの製造・開発拠点の海外進出が進んでいる実情が反映されています。次いで、「営業職」(20.5%)、「IT系技術職」(19.2%)、「企画・事務(人事・経理など)」(17.8%)。

年齢は、30代が50%以上、40代が約40%を占め、20代はわずか4%にとどまっています。海外駐在勤務の適正という面もあるとは思われますが、それよりもまずは日本での経験が必須となるようです。

海外駐在勤務のメリット・デメリット

表1:海外駐在勤務のメリット

その他の選択肢
「役職や職位に対する魅力」「成長市場に接すること」「家族と離れ仕事に打ち込める」「ビジネス以外の自己成長」など

表2:海外駐在勤務のデメリット

その他の選択肢
「給与や手当などの報酬面」「役職や職位」「先進性に欠けるビジネス」「自己のキャリア形成に不利」「ビジネススキルが低下する」など

メリットの1位は「海外での仕事そのものの魅力」

海外駐在勤務の経験者に、海外駐在勤務のメリットとして最も大きなものを1つ選んでいただきました。

1位は、4人に1人が挙げた、「海外での仕事そのものの魅力」。
「日本ではできない仕事ができる」(30代男性/営業職)、「仕事の幅が広がる」(30代男性/IT系技術職)、といった声が多数聞かれます。中には「日本国内にはおもしろい仕事はない」(40代男性/企画・事務職)と言い切る人も。
また、少人数の事業所で運営しているケースも多いせいか、「より大きな裁量、役割、責任を持てる」ことも魅力の1つとなっています。

2位は、「キャリア形成に有利」(17.8%)。
「これからはグローバルな時代だから」(20代男性/技術職)というコメントもあるように、海外ビジネス経験の価値がさらに高まり、「求められる人材」になれるという自信が見てとれました。

3位は「給与、手当などの報酬面」(16.4%)。国や地域によっては、海外手当だけで現地での生活ができ、給与は丸々貯金できるという話も聞きます。

デメリットの1位は「家族・恋人・友人と離れること」

海外駐在勤務のデメリットはどこにあるのでしょうか。
同じく、海外駐在勤務の経験者に、海外駐在勤務において最もデメリットと感じるものを1つ選んでいただきました。

1位はやはり「家族・恋人・友人と離れること」(22%)。
回答者は30代~40代前半が中心であり、既婚であれば子どもがまだ幼い可能性大。「子どもがもう中学生で、今さら海外の学校には通わせたくない」(40代男性/IT系技術職)というコメントが寄せられています。単身赴任か家族同伴の赴任か、子どもの就学タイミングによっても選択が左右されるのでしょう。
また、「親に何かあったときに…と考えると、すぐに帰れないので不安」という声もありました。

2位は「現地の治安」(19%)。昨今では、安全と思われていた国や都市でもテロなどが起きており、不安がつきまとうようです。

3位は「文化の違い」(15.9%)。文化の違いがどんな弊害をもたらすかについては、「商習慣が異なり、業務や交渉がうまく運ばない」(30代男性/営業職)というものから「食生活に慣れない」(40代男性/IT系技術職)まで、さまざまな視点が見受けられました。

海外駐在勤務において必要なビジネススキル

表3:海外駐在勤務に必要なビジネススキル

その他の選択肢
「傾聴力」「協調力」「忍耐力」「瞬発力」「持続力」「計画力」「業務に関する専門スキル」「その他」

1位は「主張力」

海外駐在勤務を実際に経験した方は、「海外駐在勤務に必要なビジネススキル」をどうとらえているのでしょうか。 「最も必要と感じる力」を1つ選んでもらったところ、30%以上の人が「主張力」と回答。 日本国内では、協調性が求められる場面、「あうんの呼吸」が求められる場面も多いですが、海外でのビジネスにおいては自己主張する姿勢が欠かせないようです。

2位は、当然ともいえる「語学力」ですが、16.4%にとどまっています。同率の2位は「行動力」(16.4%)。 4位~5位が「決断力」(8.2%)、「推進力」(6.8%)と続きます。国内とは異なり、大きな権限や裁量があったり、相談できる人が周囲に少なかったりするため、自分で判断して行動を起こしていく必要があるのでしょう。

業種を問わず、成長を続けていこうとする会社では、どこかのタイミングで海外展開が視野に入ってくるでしょう。デメリットを気にすると不安は強くなるばかりですが、メリットに目を向け、自身の成長のチャンスととらえてチャレンジしてみること、そしてもちろんチャンスに備えて準備をしておくこと。日本のビジネスパーソンにはこれらの要素が求められるようになるのではないでしょうか。

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