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・階段を一歩上るとき
・「ほぼ日刊イトイ新聞」主宰
・糸井重里
・心の奥に懐中電灯を照らし、自分はどうなりたいかを真剣に探ってみよう

  • 具体的なビジネスモデルはないまま、「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げる
    具体的なビジネスモデルはないまま、「ほぼ日刊イトイ新聞」を立ち上げる
    表現したい動機と広告の仕事が重ならないことが出てくるなか、自分で決裁できるメディアをつくった。

    「万全の準備」は永遠にできない。何かが足りない中で突っ込むのも面白い

    仕事や生活の中で、万全の準備をして事に臨もうと考える人は多いかもしれないけど、万全の準備ができている状態なんて永遠に来ないんです。たとえば、ものすごくいいことがあるときって、子供が病気になったりするんです。さぁ、今日から海に行くよって言ったら、前の日に熱を出したりするんですよね。なんで?ってなる(笑)。

    転職なんかでもそうですよね。「これまでいろいろな仕事をやって来ました」なんて言っても、新しい環境に行ったら自分に足りなかったことにいろいろ気づいて、「あれ?こんなはずじゃなかったのに」ってケースが出てきたりする。自分が前職で得意だと思っていたことが、自分の実力というわけではく、チームならではの得意分野だったとかね。実は自分で産みの苦しみを繰り返して「できなかったことはない」というレベルにまで達している仕事は少ないと思うんです。

    かと思えば、経験もなく、わけがわかんない仕事なのに、たまたまうまくいっちゃうこともある。それこそ「楽しめ」なわけですよ。つまり、万全の準備ができて、最高に良い状態がいつか来ると待ち構えていても来ないんだったら、走り出しちゃったほうがいいんです。何かが日々足りなくて、その足りなさを忘れて突っ込んじゃうっていうのもまた、面白いんですから。

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  • 愚痴を言える同僚がいるか? 言葉は神でなく道具にすぎない

    「ほぼ日刊イトイ新聞」が15周年を迎えて、「はたらきたい展。」を開催しました。僕は「どうやったらたくさんの人に喜んでもらえるか」ってことを考えるのが仕事だと思うので、生きていくうえで避けて通れない「働く」ということに対して、楽しくなる方法を考えていくと思うんです。そもそも、1998年に「ほぼ日」を始めたのも、広告の仕事をしながら「このままじゃ楽しく働けなくなる」と感じたからです。そのとき、自分はどうすればいいのか、いろんな人に相談しました。それで、今は亡き吉本隆明さんに言われたんです。「愚痴を言える同僚を得られるかが鍵だ」って。

    上司の悪口を吐き出したり、会社のことをクソだと言っても「そうだよなあ」って応えてくれる同僚が大事だということでした。今、仕事を楽しめないと感じている人へのアドバイスとして、それに勝る答えは思いつかないですね。結局、誰でも一人で抱えてしまうのはつらいんです。愚痴ってすごく後ろ向きですよね。前向きな言葉をよしとする人のほうが圧倒的に多い。でも、前向きな言葉だけじゃ、しばらくは励みになってもずっとは続かないんです。

    言葉は神じゃない。外部の道具です。言葉が救ってくれると簡単に思いがちだけど、「この言葉でラクになります、うまくいきます」なんて謳い文句を信じないことです。ふとしたときに友だちの放った言葉に「おまえ、いいこと言うなあ」ってくらいがちょうどいい。海水浴の浮き袋みたいなもので、「これは浮き袋だ」と知りながら掴まっているにはいいですよね。掴まって向こう岸まで行ってみる。それができれば「こっちの景色もいいなあ、水は少し冷たいな」なんていうように、経験が増えるじゃないですか。そうやって英気を養えば、帰りは半分くらい泳いでみよう、なんて気分にもなれます。浮き袋に頼りすぎていると本当の自分の力がわからなくなっちゃいますよね。


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