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・三浦雄一郎
・オンリーワンへの挑戦はあくなき好奇心が武器となる

2013年3月21日更新

プロスキーヤー、また冒険家として、80歳になった今また前人未到の挑戦に立ち向かう三浦さん。様々な世界一を成し遂げ、歴史に名が残る存在となった三浦さんの苦難に立ち向かう心の持ち方と、自らの夢を叶える方法とは?

  • 日本人初出場のイタリア・キロメーターランセで世界記録樹立
    日本人初出場のイタリア・キロメーターランセで世界記録樹立
    スキーと科学を融合させた航空力学実験を通じ、抵抗を最小限に抑えるフォームとナイロンのスキーウェアを考案し大会に参加。現代のスポーツウェア研究の先駆けとなった。

    安定を捨て目指す道へと突き進む

    獣医学の大学助教授の道を20代半ばで捨てました。「スキーでオリンピックに出る」と決めたからです。すでに結婚していたので、安定の道を退くことはやっぱり不安でしたよ。でも女房からは、「あなたのような派閥に属せない人は教授職に向いてない、嫌ならさっさとやめるが勝ちよ」と、あっさり言われ、地元の青森に戻ってオリンピックに賭ける道を選んだんです。

    ところが僕に下された結末は、スキーアマチュア連盟からの永久追放という最悪のものでした。オリンピック選考会で青森代表枠4名中上位2名に選ばれたのですが、下の2名は遠征資金を理由に選考されないと知り抗議したんです。このことが収拾のつかない騒ぎに発展してしまい、黙っていればオリンピック代表になれた僕が、騒ぎの原因をつくったという理由で「永久追放」を勧告されました。背水の陣で目指したオリンピックだったのに、参加どころか国内のアマチュア大会にも出られなくなってしまった。本当に頭が真っ白になりました。

    それから生活のために東京に出て、スポーツ店の営業、山岳での荷物担ぎ、カメラマンの助手など、貧しい下積み時代を経験しました。それでも「いつかどこかに世界へのチャンスがあるはずだ」と強く信じていたんです。スキーヤーや山岳関係の人に積極的に会いに行っては、一緒に歩いたり話を聞いたりしながら「自分も世界一になりたい」と夢を伝えていました。あるとき新聞で世界プロスキー選手権が開催されると知って、「アマチュアはだめでもプロなら参加できるじゃないか!」と食いつきましたよ。つてをたどってなんとか大会への参戦権を手にし、世界に羽ばたくきっかけを得たのです。

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  • 自分でなければならない「何か」

    世界プロスキー選手権大会では、歴然と世界の一流選手と自分の力の差があるなか、なんとかランキングベスト8に食い込むことができました。普通に戦っては勝てっこないので、一流選手が失敗する時や嫌がる条件を研究したのです。すると、悪天候の時に一流選手たちはあきらめてしまうことが見えてきた。僕には山の厳しい天候の中で荷物担ぎをしていたので、悪天候のときこそ「来た!」とばかりに集中して最大限の力を発揮させたんです。でも、好成績は残せても、世界のトップになったわけではありません。人との競争でトップに立つことは難しいし、記録はどんどん追い越されてしまう。ならば自分にしかできない何かを探そうと考えて、日本に帰国しました。

    次に挑戦したのはスキーのスピードレース。ここでは、当時まだ誰もしていなかった「スキーと科学を結びつける」という新しい取り組みをはじめました。防衛庁航空研究所に協力してもらい、台風並みの風を浴びながら空気抵抗を最小限にとどめるフォームの研究をしたり、素材を作る会社と組んでレーシングスーツを開発したり。そしてイタリアで開催されたスピードスキーの世界選手権に参加し、世界新記録を出すことができたのです。自分にしかできない「世界一」に到達した瞬間でした。

    その後、パラシュートを使って富士山を直滑降したのですが、「スキーとパラシュートを結びつけた」という斬新さが世界中のニュースになりましたよ。立て続けに新しいことに挑戦して記録をつくれたのは、自分でなければできない「オンリーワンの何か」を追い求めた好奇心の賜物でした。


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