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企業インタビュー 次世代リーダーへのメッセージ

2011年10月11日掲載

アステラス製薬株式会社

先端・信頼の医薬で世界の人々の健康に貢献

(左)人事部組織人事グループ課長 
松永輝真

(中)ライセンシング&アライアンス部課長 
河野順

(右)人事部部長(組織人事グループ統括) 
関根輝

(左)人事部組織人事グループ課長 松永輝真 (中)ライセンシング&アライアンス部課長 河野順 (右)人事部部長(組織人事グループ統括) 関根輝

「創薬」に注力しながら、健康への貢献のため早期の市場投入を図る

「創薬」に注力しながら、健康への貢献のため早期の市場投入を図る
リクルートエージェント(以下RA):
アステラス製薬株式会社は5年後・10年後にどんな企業を目指しているのでしょうか
アステラス製薬 関根(以下 関根):
合併によって新会社が設立された2005年、当社は長期経営戦略である「VISION2015」を策定しました。ここには専門医の処方が中心となる複数のカテゴリーにおいて、付加価値の高い製品をグローバルに提供して業界のリーダーを目指す「グローバル・カテゴリー・リーダー」というビジネスモデルが掲げられています。今年は10年計画のちょうど半ばにあたりますが、重点領域に資源を集中した結果、すでに泌尿器・移植領域でグローバル・カテゴリー・リーダーの地位を確立し、今後は「がん」領域においても同様のポジションを獲得することを目指しています。
RA:
グローバル・カテゴリー・リーダーを目指した注目すべき動向はありますか
関根:
薬がまだない病気をもった患者様に、一日でも早く薬を届けたい。その思いから、当社は研究開発型のグローバル製薬企業として、「自社における新薬開発」に注力することはもちろん、同時に他企業との提携や、ときには企業買収も行って、画期的新薬の早期市場投入を図っています。その一例が2010年6月に行ったアメリカのOSI Pharmaceuticals社の買収です。がん領域の研究開発、商業化に実績を持つOSI社を仲間に迎えることで、新薬の早期市場投入ができると期待しています。当社のグローバル戦略においても、「世界の人々の健康に貢献する」という理念実現のためにも、企業買収を含めたアライアンスやライセンスが有効な手法になってきています。

企業間の提携や合従を始め人材採用もグローバル化

企業間の提携や合従を始め人材採用もグローバル化
RA:
ライセンシング&アライアンス部の仕事内容を教えてください
アステラス製薬 河野(以下 河野):
ライセンシング&アライアンス部では、製品・技術の導出入や企業買収などを通じて、アステラスのグローバル戦略を推進しています。前述のOSI社の買収は、アステラスのがん領域での製品ポートフォリオと開発パイプラインの拡充を目的としたものですが、米国会社を(当初は敵対的に)株式公開買付けで買収するという取引スキームであったこともあり、社内の関連部署はもとより、外部アドバイザーとの緊密な連携が成功の鍵でした。OSI社に関しては、現在、当社の各ビジネス部門との統合を進めているところですが、両社の経営資源の統合により、それぞれ単独では創出できなかった付加価値(シナジー)を生み出していくことが期待されています。また、企業提携の候補先には、バイオ創薬ベンチャーのような規模の小さい企業が少なくありませんが、それら提携先が有する画期的な創薬のアイディア、有望な化合物を、アステラスのグローバルな開発・販売基盤や、特定の領域での強みと「取引」によって結びつけることによって、患者さんの医療ニーズを満たす付加価値の高い新薬をより早期に医療の現場に提供できることが、私たちの仕事の醍醐味です。
RA:
そのようなグローバルな仕事に携わる人材に求められる素養は何でしょうか
河野:
仕事がグローバルであるかどうかに関わらないとは思いますが、敢えて言えば「チャレンジ精神」、「モチベーション」そして「経験」でしょう。営業職で入社した私も含め、初めから「グローバルに活躍できる素養」を全て持っている人は多くないのではないでしょうか。しかし、医薬品産業がますますグローバル化する中、グローバルな仕事に携わりたいという「モチベーション」、チャンスをつかんだら、失敗を恐れず、果敢に多様な文化や仕事の進め方を吸収するための「チャレンジ精神」、そして「経験=場数」が、これまで、また、今の仕事を進める上でも重要であった、と思います。与えられた機会を生かすために語学力を高めることも大切ですが、グローバル感覚は場数を踏んで磨かれるのではないでしょうか。
アステラス製薬 松永(以下 松永):
当社では各部門に海外ビジネスに携わるチャンスがありますが、我々人事部も例外ではなく、関根も私もアメリカで仕事をする機会を得ました。私はそのときの経験でダイバーシティを尊重することがきわめて重要だと学びました。逆に言うと多様性を十分に理解すれば、グローバルな仕事も過剰に意識する必要はないということ。今まさにグローバル化を強力に推進している社内においても、そのことを肌で感じています。ちなみに人事部はごく最近、アメリカ国籍の人材を採用しました。もともと製薬や医療は国境も人種も超えたもの。当社では、各部門において人材採用のグローバル化も急ピッチで進めています。

インタビューを終えて

合併によって国内におけるプレゼンスが一層高まったアステラス製薬。インタビュー前は国内シェアの目標なども伺うつもりでいたが、企業の目線は「グローバル・カテゴリー・リーダー」と完全に世界に向けられていた。グローバル戦略で重要な役割を果たす河野氏は「日本をどうこうしようなんて大きな考えはない」と笑うが、「アステラスが世界の競争に勝ち残ることで、知的集約型産業の代表である日本の製薬・ヘルスケア産業に貢献することができれば」と続けたところに、業界全体を見渡す意識の高さを感じた。また「常日頃、意識しているわけではないが」と前置きし「東南アジアやアフリカなど発展途上国に薬剤を供給することに製薬企業の使命を感じる」(松永氏)というコメントからは、ごく自然に社会的意義の高い事業が行われている事実が伝わった。現在、国内の医薬品市場は世界第2位であるが、特に新興国での市場拡大により、日本市場の世界的位置づけは残念ながら低下傾向にある。しかし重点領域を絞ったグローバル展開は大きな可能性を秘めている。そういう医薬品メーカーの動きが活発化し、業界全体の「元気」に繋がれば、という印象を抱く取材だった。

企業情報

アステラス製薬株式会社
アステラス製薬は山之内製薬と藤沢薬品が合併し2005年4月に発足。旧・山之内製薬が得意としていた泌尿器領域、旧・藤沢薬品が強みとしていた移植領域を受け継ぎ、現在、両領域とも世界的にトップシェアを誇っている。同社の経営理念は「先端・信頼の医薬で、世界の人々の健康に貢献する」。研究開発型の製薬企業として新薬開発に精力的に取り組んでいることが大きな特徴で、合併後に新発売されたものに過活動膀胱治療剤「ベシケア」、免疫抑制剤「アドバグラフ」などがある。領域戦略としては、アンメットメディカルニーズが存在する、未だ有効な薬剤がなく治療満足度が低い領域へ注力し、販売戦略としては、日米欧に加え成長著しいアジアを加えた4極展開を行っている。
社名 アステラス製薬株式会社
本社所在地 東京都中央区日本橋本町
設立 1923年
資本金 1,030億円(2010年3月31日現在)
従業員数 1万5,161人(2010年3月31日現在、連結ベース)
事業内容 医薬品の製造・販売および輸出入

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