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転職ケーススタディ

成功・失敗事例を通じて転職活動を上手に進めるコツをご紹介いたします。

[成功]弱点を克服し、自分の強みが生かせる道を発見

竹内さん(29歳) の転職ケース

総合ITベンダーのSE → シンクタンクのSE
年収 : 600万円 → 600万円

  • 自分の経験で転職できるのか知りたい
  • 特定の製品にしばられず、スキルの幅を広げたい

「転職理由」と「志望企業」の矛盾を突かれ…

IT関連製品を総合的に扱うA社で、顧客への製品導入を行うSEとして働いていました。しかし、取り扱う製品はA社のものばかりで、スキルの偏りに焦りを感じていました。このまま今の会社にとどまっていると将来の成長が見込めないと思い、転職を考え始めたのです。
ネームバリューや社風のイメージから何となく「大手外資系B社がいいかな」なんて、考えていました。しかし、安易に応募に踏み切っていいものかどうか…。自分の経験でB社に採用されるのかも分からず、転職が可能か相談するためにリクルートエージェントに登録したんです。
面談で、転職理由を話した後、B社に行きたいと伝えたら、CA(キャリアアドバイザー)さんは首をかしげました。「特定の製品に偏ることが不安で転職するのに、そこでB社を選んでしまったら、またB社の製品にしばられることになりますよね?」と、転職理由と志望企業にミスマッチがあることを指摘され、考えが安易であったことに気付きました。
CAさんが言うには、「確かにA社の製品はニッチなものが多いので、技術力を生かす転職は難しい」とのこと。想定していたとは言え、ショックは大きかったですね。しかし、CAさんは私が意識していなかった強みを見つけてくれたんです。それは、10数名規模のプロジェクトのリーダーとして、複数のベンダーをコントロールしていた経験。これは転職市場で十分評価されるということで、このスキルが生かせる会社、そして、多様な製品を扱うことでスキルの幅を広げられる会社を目指すことにしました。該当する選択肢として紹介いただいたのは、大手総合SIer、大規模システムを扱うユーザー系SIer、シンクタンクなど、計30社くらいです。

ポイント

「経験・スキルをどこで生かせるか」が、企業選びの第一歩

竹内さんの場合、市場価値という概念は理解されていらっしゃいましたが、ご自身の経験がどの業界、職種で発揮できるのかまでは、ご存じありませんでした。そのため、イメージや知名度だけで応募企業を選ばれてしまったのです。しかし、志望企業を、イメージや知名度だけで選んでも採用を勝ち取ることはできません。採用企業は、応募者の志望理由が真意なのかを面接を通して確認しています。「転職理由」と「企業を選ぶ理由」に一貫性がなければ、面接で矛盾点を突かれてしまい不採用になってしまいます。自分のスキルを把握し、それがどんな業種・職種で生かせるかを探るところからスタートしましょう。

企業研究と志望動機作成を繰り返すうちに、考えが整理できた

漠然とした憧れだけで「B社がいい」なんて言った私をCAさんは心配したのでしょうか。業界研究や応募企業の比較検討のポイントを細かく教えてくださいました。「それぞれの会社の特徴、人材に求めているものを理解し、ご自身の経験・スキルを照らし合わせた上で、会社ごとに志望動機を考えてみてください」と言われたんです。時間と手間がかかる作業ですが、1社ずつ志望動機を考え、CAさんにチェックしてもらいました。CAさんからコツやヒントをもらいながら自分で考えることで、情報や考えを整理する力が磨かれた結果、自分自身の考えをまとめられました。
その中で分かったことは、将来性という点では今の会社から離れたくて仕方なかったものの、実のところ、やりがいを感じる部分もあったということ。プロジェクトリーダーというポジションもそうですが、大規模なシステムに関わっていたこと、しかも、顧客のサービス基盤だから絶対にダウンさせるわけにはいがないという緊張感に対しては、とてもやりがいを感じていたんです。この点は、転職先にも求めたい点だったので、志望企業をしぼり込んでいくための基準の一つになりました。

ポイント

「企業が求めるもの」と「自分が持っているもの」の接点を探る

同じ業種・職種であっても、企業によって求める人材像は異なります。顧客層、取り扱い製品の特徴、仕事の進め方などを理解することで、採用企業の求める人材像を想像できます。加えて、自分が持っている経験やスキル、志向を比較して、自分と採用企業の共通点を探すことで、「志望動機」に説得力を持たせることができます。

個性を評価してくれた企業へ入社

最終的に入社を決めたのは、シンクタンクC社です。特定の製品に偏らない、ベンダーコントロールの経験が生かせる、金融という「ダウンさせてはいけない大規模システム」に携われる、という3つの条件に見事にマッチしていました。
そして、もう一つ、CAさんがC社を勧めてくださった理由があります。私の話し方や態度は、どうやら「堅い」「大人しい」「年齢の割に落ち着きすぎている」という印象を持たれるようなんです。積極性や意欲があるように見られないんですね。いくつかの会社の面接で落ちた理由もそれが原因でした。ところが、C社は堅い業種を顧客としているので、むしろ私のような人柄が望まれる。「実直な人柄」というプラス評価を得ることができたんです。
正直、私は世渡りが上手いほうではありません。人に対して自分をアピールすることも苦手です。転職活動中、特に面接を受ける時期はとても不安で、ネガティブな思考に走ることもありました。けれども、面接前にCAさんと話をすることで、気持ちを切り換えることができました。CAさんにはキャリアプランニングだけでなく、気持ちの面でも支えてもらったと思います。

担当キャリアアドバイザーより

経験やスキルがどんなに優れていたとしても、企業の選択基準があいまいで、知名度やイメージだけで企業を選んでしまっては不採用という結果になりかねません。
竹内さんには、転職理由と志望理由のミスマッチをきっかけに、応募企業の条件を整理し、自分と企業の共通点を発見、最後に志望動機を整理する、というプロセスをしっかり踏んでいただきました。それによって、前職の経験をどう生かせるか、仕事に対してどんな思いで取り組みたいかが相手企業に伝わり、高い評価を得るに至りました。
企業は意欲や覚悟がある人を迎えることで、自社にいい刺激を与えたいと考えています。そのため、面接を通してあなたの志望動機をしっかり確認しています。採用企業が納得するような志望動機を語るためにも、業界・企業研究や自己分析が大事であることを示した事例でした。

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