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転職初日の挨拶はどうする?入社1日目の過ごし方と注意点

転職 挨拶

転職初日、オリエンテーションや研修終了後に、一緒に働くメンバーに挨拶する機会が設けられます。さて、入社の挨拶は何を話せばいいのでしょうか。そこで、人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント粟野友樹氏に、転職した企業での挨拶や初日の過ごし方などを伺いました。

転職初日の流れと過ごし方

転職初日は、一般的に人事や配属先の上司が迎え入れ、座席の案内や手続きなどの説明を経て、メンバーとの対面および挨拶という流れになります。職場や会議室などで挨拶する時間を設定されるのが一般的でしたが、テレワークを実施する企業が増えているため、出社せずに自宅で初日を迎えてオンラインで挨拶したり、出社したとしてもメンバーがテレワーク中で、リアルとオンラインを組み合わせて挨拶したりするケースもあるようです。

出社

指定された時刻の5分前に到着するようにしましょう。出社が早すぎると、案内役の人事や上司が出社していない可能性があるので注意が必要です。初出社がテレワークの場合は、事前に指示された準備を終えて、念のため2~3分前にはオンラインミーティングにログインしておきましょう。

オリエンテーション

入社にあたって必要となる書類の手続きや今後の流れ、職場についての説明をされます。また、座席や普段使用する会議室といった職場環境の案内や、使用するパソコン・スマートフォンのセッティングを行うことも。オリエンテーションが終わったら、一緒に働くメンバーへの顔合わせが始まりますが、企業によっては人事がオリエンテーションから研修までを行い、研修が終わってから職場に配属されるケースもあります。

挨拶

転職初日は職場で軽く挨拶を交わし、後日、関係者が集まる朝会や定例会などで改めて自己紹介を行うケースもあれば、転職初日に関係者が集まって挨拶と自己紹介を求められるケースもあります。挨拶が終わったら、業務の引継ぎやレクチャーなどが始まります。

挨拶(自己紹介)では何を伝えたらいい?

一緒に働くメンバーと円滑なコミュニケーションを図るために、挨拶は人柄やバックグラウンドが分かるような内容が望ましいでしょう。

自己紹介を構成する要素

  • 氏名と挨拶
  • 略歴
  • 入社のきっかけ
  • 趣味や特技、休日の過ごし方など、人となりを表すエピソードなど
  • 入社後の意欲、抱負
  • 締め

口頭での挨拶例文

初めまして、本日からお世話になります、○○○○です。
前職では5年間、金属加工品の営業をしていました。以前よりWebサービスに興味があり、「△△△」はよく使っていたので、内定が出たときは本当に嬉しかったです。Web業界は未経験ですが、一日も早く皆さんに追いつけるように努めてまいります。

××さんから、社内ではキャンプに行く人が多いと伺いました。私も月に一度はソロキャンプに行くので、ぜひお勧めの道具やキャンプ場などを教えてください。
これから、どうぞよろしくお願いいたします。

メールでの挨拶例

お疲れさまです。

○月○日に関東営業部統括グループに入社した○○○○と申します。
営業の皆さまの申込書や請求書などの手続きを担当させていただきます。
テレワークで対面でのご挨拶ができないため、メールにて失礼いたします。

前職は3年間、医療機器メーカーの営業アシスタントを担当し、サンプルや出張の手配などを行っていました。できるだけ早く仕事に慣れるよう頑張る所存ですが、もし私の手続きに対してご不明点などございましたら、メールかチャットでご指摘いただけますでしょうか。

プライベートでは、美味しいレストランに行くのが好きで、良かったお店はSNSで紹介しています(https://xxxxxx.com)。営業の皆さまの、お店選びの参考になれば幸いです。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

挨拶のポイント

挨拶文のポイントをご紹介します。聞き取りやすく、人柄が伝わる挨拶を目指しましょう。

明るく、笑顔ではきはきと

表情ひとつで印象は大きく変わるものです。特に、オンラインで挨拶をする場合は、どうしても表情が分かりにくくなります。挨拶をするときは、印象が明るくなるように、口角を上げることを意識して、笑顔ではきはきと話しましょう。また、早口にならないように、少しゆっくり目に話すと聞き取りやすくなるでしょう。

謙虚な姿勢で伝える

前職での経歴や実績を華々しく伝えようとするあまり、権威的な言い方をしてしまうと、印象が悪くなってしまいます。挨拶をする相手は、これから一緒に働く仲間たち。チームワークを高めるために、「この人と働きたい」と思ってもらえるかどうかが重要です。たとえ相手が年下のメンバーばかりであっても、話すときは謙虚な姿勢を心がけるようにしましょう。

人柄が伝わる自己紹介を交える

入社の挨拶は、氏名と略歴、入社のきっかけや意欲だけでも成り立ちますが、趣味や特技、休日の過ごし方などのパーソナルな情報を盛り込むことで、興味を持ってもらえたり、会話のきっかけになったりします。人柄のイメージが沸くような自己紹介を目指しましょう。

挨拶文の注意点

挨拶文を考える際に気をつけておきたい、2つの注意点をご紹介します。

社内・業界・専門用語は避ける

挨拶文は、特定の人にしか理解できない社内用語や業界用語、専門用語は避け、誰にでも分かる言葉を選びましょう。特にキャリアチェンジの場合は、前職の職種・業界では一般的だった用語も、入社した企業では通じない可能性があります。また、「CTA」「DTC」などの頭文字を使ったアルファベットの略語は、業界によって意味が違ったり、伝わらなかったりする可能性があるので、初日の挨拶では控えた方が良さそうです。

長すぎる挨拶

ダラダラと長すぎる挨拶は、「仕事でも話が長い人なのでは」「自己中心的なタイプなのでは」など、悪い印象を与えます。「○分程度で」と時間を提示されたら、必ず時間内に終わらせましょう。時間を提示されなかった場合は、1分程度でまとめるのが挨拶の目安です。

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組織人事コンサルティングSeguros 代表コンサルタント 粟野友樹氏


約500名の転職成功を実現してきたキャリアアドバイザー経験と、複数企業での採用人事経験をもとに、個人の転職支援や企業の採用支援コンサルを行っている。