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山口 揚平(ブルーマリーンパートナーズ 代表取締役)
ダイヤモンド・オンライン 2011年9月5日掲載

「好き」で「食う」を実現するには?AKB48とハーバードに共通する成功法則

2011年9月29日

寄付と運用で儲けるハーバードに対し不動産で儲けるオックスフォード

こちらも世界有数の教育機関だが、学生はいたって少ない。とても授業料で利益を出すことはできない。ではどうやって利益を出しているのか?

実はオックスフォードはとても古い大学で11世紀に設立されている。当時、何もなかったオックスフォードの都市全体の大地主が、このオックスフォード大学なのである。

カラクリはこうだ。大学が優秀な人材を集め、教育し輩出する。そうすると街全体の価値があがり人が集まってくる。大学は地主として不動産収益を上げる、という仕組みなのである。

オックスフォード大学は2010年度で19億ポンドの総資産を有し、そのうちの約半数は不動産である。今や、オックスフォード市はロンドン市と並んで、有数の高級不動産を有する地区であり、同大学の影響力の源泉になっていると言える。

図3 オックスフォード大学は市内に多くの不動産を持つ(資料:オックスフォード大学)

図3 オックスフォード大学は市内に多くの不動産を持つ
(資料:オックスフォード大学)

オックスフォードの都市の地下には延々とつづく巨大な地下図書館が存在する。同大学はイギリスで2番目の規模を誇り、110万点の蔵書を抱えるボドリアン図書館を所有している。この図書館はオックスフォード市内を中心に40近い拠点を持っている。また一部の拠点間は地下道で接続されているなど、同大学の不動産は大きな役割を果たしている(図3)。

そんなことができるのも、大学が都市一帯の不動産を所有しているからである。ポイントはハーバードと同様、教育事業単体で利益を上げているのではないことだ。不動産で利益を上げているのである。

実は教育事業そのもの(授業料など)で利益を上げている組織は、世の中にきわめて少ない。なぜなら教育とは、それが本質的に役に立つものであるほど成果が上がるまでに時間がかかるので、教育を提供した時点で価値が感じられるものではない。したがって教育を提供する機関には、お金が落ちにくい。よい教育機関(長く続く知識を提供する)ほど、儲けることが難しいのが実際である。

ハーバードやオックスフォードが名門であるのは、継続し歴史を積み重ねることのできる“土台”を持っていたからだ。


小さな工夫から大きくて継続的な収益がうまれる

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執筆者プロフィール

山口 揚平(ブルーマリーンパートナーズ 代表取締役)

早稲田大学政治経済学部卒。1999年より大手コンサルティング会社でM&Aに従事し、カネボウやダイエーなどの企業再生に携わった後、独立・起業した。企業の実態を可視化するサイト「シェアーズ」を運営し、証券会社や個人投資家に情報を提供、2010年に同事業を売却。現在は金融とデザインを融合させた新しい信用創造のしくみを考案中。専門は貨幣論・情報化社会論。主な著書に「なぜか日本人が知らなかった新しい株の本」(ランダムハウス講談社)」「企業分析力養成講座(日本実業出版社)」。

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