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転職マーケットトピックス 企画・事務職(2012年4月:震災から約1年)編転職マーケットトピックス 企画・事務職(2012年4月:震災から約1年)編

2012年4月5日更新

震災から約1年、企業に与えた影響や採用の動きは?

震災から約1年、企業に与えた影響や採用の動きは?

震災のマイナス影響は見られず。この1年、求人は増加傾向

管理部門の求人は、震災直後には減少したものの、早々に回復。ここ1年、求人件数は徐々に増えてきています。採用意欲が高い企業も多く、現在は震災のマイナス影響はほとんど感じられません。
震災のダメージが少なかったネット・IT業界では、スマートフォン市場の拡大も背景に、堅調な採用が継続。一方、流通の停滞でダメージを受けた小売業、施設などに被害が生じたホテル・サービス業界など、一時は組織体制を縮小していた企業でも、再び管理部門の採用に乗り出す兆しが見られます。

安全・衛生管理者の求人が増加傾向

総務部門の採用においては、業種を問わず、安全・衛生管理者の求人が以前よりも若干増えています。
また、震災は、総務担当者の判断力、行動力が問われる機会でもありました。総務職に対する企業の選考の目は、震災以降、明らかに変化しています。非常時、安全確保のために現場で陣頭指揮をとれるかどうかが注目されており、面接でもそうした面を確認する傾向が強くなっています。

製造業が回復へ。工場稼働に伴い、管理部門のニーズも高まるか

震災に加え、タイ洪水の影響も受けて縮小していた自動車生産が、エコカー補助金制度の復活も後押しし、回復。自動車だけでなく、各種メーカーの東北生産拠点でも工場稼働が進んできています。
今後、工場勤務者が増えていけば、次の段階として、人事・総務などの管理部門の求人も発生すると思われます。東北エリアに限らず、6~9月にかけて管理部門の採用が活発化する可能性がありますので、動向に注目してください。

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上半期の転職活動のポイント

上半期の転職活動のポイント

4月も求人件数は減少せず。情報収集の継続を

「経理部門は決算で多忙」「人事部門は新入社員の受け入れや新卒採用活動で多忙」「株主総会の準備で多忙」…といった理由から、4月は管理部門の求人がほとんどないと思っている方は多いようです。
しかし、実際には、他の月と比べて求人件数が落ち込むことはありません。
確かに、人事や現場担当者が多忙となるため、選考スピードが鈍化することもありますが、求人自体が止まることは少なく、応募窓口は開かれています。
また、新卒採用と中途採用チームが分かれている企業、決算が3月ではない企業などでは、通常通り中途採用活動が進められます。
情報収集の手を止めず、活動を継続するのが得策です。

欠員補充目的のニーズが生じる時期。めったにない求人に出会えることも

年度の変わり目や6月のボーナス支給後の時期には退職者が増えます。また、経理職であれば決算後、人事職であれば採用活動や新入社員受け入れが落ち着いた頃を見計らって退職する人もいます。
これに伴い、欠員補充目的の求人が発生します。
採用枠は1名程度ながら、さまざまな業種から求人が出てくるのが特徴で、通年採用を行っていない企業や職種の求人に出会えるチャンスがあります。
「早いタイミングで入社できること」が重視されるケースもありますので、すぐにでも動けるように準備しておきたいものです。

総合職/企画/マーケなどは、年度の採用計画にもとづく求人がスタート

経理/人事/法務/総務などは、必要に応じて随時募集されますが、総合職/企画/マーケティング職などに関しては、今年度~中長期の人員計画にもとづく採用が、GW明け頃から動き出します。
これまでになかった求人が出てくる可能性がありますので、しっかりアンテナを張っておいてください。
当然ながら、人気のある求人ほど早く応募が集まり、わずか1~2週間で募集窓口が閉じられることもあります。また、長期間にわたる複数名~大量採用であっても、採用枠が埋まるにつれて選考ハードルが高くなっていく可能性がありますので、求人が出たらなるべく早く決断し、応募行動に移ることをおすすめします。
GW明けは、新たな求人が出てくる一方、転職活動を開始する人も増えます。「ライバル」よりも有利に立つためにも、4月中に応募書類の準備や選考対策を進めておきましょう。

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キャリアアドバイザーより

大手企業では、4月~5月上旬は選考の進捗が滞りがちです。転職を急いでいる方は、中小企業に注目してください。経済環境が不安定な今、管理部門の強化を図れるのは、体力があり、成長性を秘めた企業。規模は小さくても優良な企業に出会えるチャンスがあります。
なお、限られた求人に多数の応募者が集まりますので、1社に狙いを定めるよりも、複数企業に並行応募するのが得策。また、ライバルが多い中では、応募書類や面接で差別化を図る必要がありますので、経験してきた業務内容をなるべく細かく記し、さらに、業務の中で独自に工夫してきたことを伝えるようにしましょう。
経験内容の整理をはじめ、選考通過率を高める応募書類の書き方、面接でのプレゼンテーション方法を、キャリアアドバイザーがアドバイスいたします。

※この記事は、2012年4月5日時点の情報です。時期によって状況が大きく変わっている可能性がありますので、ご了承ください。
キャリアアドバイザーにご相談いただければ、 最新傾向をお伝えします。

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