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金融・不動産系専門職の職務経歴書の書き方と見本・フォーマット

職務経歴書 英語

金融業界と不動産業界では、置かれている環境の違いから、期待される職務経歴書は変わってきます。
金融業界は、景気動向の影響によって変動はあるものの、基本的にシビアな転職環境と言えます。そこで職務経歴書では、自分のスペシャリティを踏まえた「経験業務の領域と深さ」を上手にアピールすることが重要です。
一方、不動産業界は、他業界に比べ、経験を積み、一人前になるまでに時間がかかるだけに、人脈や熟練度が問われます。職務経歴書でも、仕事の「質」同様、「量」も重要なポイントになってきますので、これまで携わった仕事は、漏れなく記載しましょう。

人事担当者の職務経歴書の見方~金融・不動産系専門職~

金融業界の人事担当者は職務経歴書で「その人がどの業務領域で、どれくらい専門的な仕事をしてきたか」を判断します。「専門分野」「関わってきたプロジェクト」「築いた成果」などわかりやすく表現できるよう表を用いるなどし工夫していきましょう。特に客観的評価は説得力をグッと増す効果があるので、必ず明記するようにしましょう。
不動産業界については、仕事の「質」を関わった物件への関わり方(立場・役割、仕事の幅など)の形で示し、「量」については具体的な物件名や施設名などを丁寧に書いておくとよいでしょう。

金融・不動産系専門職の職務経歴書の書き方のポイント

 

当然人事担当は応募者のことを知りません。

まずは、経歴の概要を3~4行程度にまとめましょう。「自分はどこで何を経験した」という事実情報をわかりやすく伝えるのがポイントです。

人事担当はより深く応募者のことを知りたいと考えます。

次の事項を項目だてして書きましょう。

  1. いつからいつま
  2. どんな部署で
  3. どんなことをしてきたか
  4. その仕事の特徴

最後に人事担当者は、応募者が企業方針・社風に合うかを考えます。

以下の項目を簡潔な文章にまとめて、担当者に自分の価値観を伝えましょう。

  • 自身の強みや補足
  • 大事にしている考え
  • 目指したい仕事
  • 業界や応募先に対する思い
【参考記事】各項目の書き方など、職務経歴書の基本的な作成方法はこちら
職務経歴書の書き方・職種別の書き方見本とフォーマットダウンロード

 

代表職種職務経歴書のポイント ~金融・不動産系専門職~

RM

ファイナンスに関する課題解決の提案を行った上で、「どんなスキルを持っているか」「対象顧客は(中小企業・大手企業など)」「売れるRMか」をアピールすることが、金融RMの実力を示す上で、最重要課題となります。
具体的には金融商品を使った課題解決手法や、実績や成果を客観的な数値で記すことで、あなたのスペシャリティをPRできます。

POINT

  • 実績や成果を数値化してより具体的に表現する
  • 金融商品を使った課題解決手法を明記し、キャリアの幅を伝える
  • 身につけた知識、スキルをまとめる

リテール業務の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)

 

バックミドルオフィス

所属部署の役割と、その中におけるあなたの役割を俯瞰し、経験業務、責任の幅などをアピールしていきます。業務を淡々と書くだけで、堅実でミスのない仕事ぶりは伝わりますが、さらに、業務効率化の改善提案など、前向きな仕事ぶりもアピールしたいところです。使えるアプリケーション、システムを書いて安心感を与えることも大切です。

POINT

  • 業務内容のほか、業務効率化に関わる改善提案の経験等があれば表記する
  • 使用アプリケーション・システムを書く。共通点があるとキャリアに親しみがもたれる
  • 淡々とこなしてきた業務だけでなく「行動」や「問題意識」についても書き、仕事に対するスタンスをアピールする

金融事務関連の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)

 

証券アナリスト

業務の特性上、担当セクターで経験内容が説明できてしまうため、体温が伝わらない経歴書になりがちです。投資家への関わり方や外部からの評価など、プロフェッショナル性を伝える工夫が個性となります。具体的な業務内容、アナリストランキングなどの客観的評価を織りまぜながら、実力、人気度をアピールしましょう。

POINT

  • 担当セクターとその具体的な業務内容を明記する
  • アナリストランキングなどの客観的評価を織りまぜ、実力や人気度をアピールする
  • 投資家への対応、レポート作成手法など、他者とは違った自分ならではの工夫・持ち味を伝える

M&A

守秘義務があって詳細を公にすることが難しいM&Aプロジェクト。しかし、あいまいな表記では、PRにつながらないこともあるため、できる範囲で内容を書き、併せて業務内容を明確に表記しましょう。関与したM&A業務はスキルのアピール材料になります。さらに案件発掘からトランザクションまでを経験していれば、大変強いキャリアとなります。

POINT

  • できる範囲でプロジェクトの詳細を書き、併せて業務内容を明記する
  • 自分が関与したM&A案件を具体的に書き、スキルをアピールする
  • 案件発掘からエグゼキューションまでを経験していればベスト。ぜひ表記を!

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PFI

守秘義務があって詳細を公にすることが難しいPFI。しかしあいまいな表記では、PRにつながらないことがあるため、できる範囲で内容を書き、併せて業務内容を明確に記しましょう。関与した業務はスキルのアピールになり、さらに案件発掘から組成、SPCの管理運営までを経験していれば、大変強いキャリアとなります。

POINT

  • できる範囲でプロジェクトの詳細を書き、併せて業務内容を明記する
  • 自分が関与したPFI案件を具体的に書き、スキルをアピールする
  • 案件発掘から組成、SPCの管理運営までを経験していればベスト。ぜひ表記を!

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証券化

守秘義務があって事実を紙面で明らかにすることが難しい流動化プロジェクト。
しかし、あいまいな表記がPRにつながらないことがあるため、できる範囲で内容を書き、併せて業務内容を明確に表記します。関与した証券化業務はスキルのアピールになり、さらに債権買取から証券化組成までを経験していれば、大変強いキャリアとなります。

POINT

  • できる範囲でプロジェクトの詳細を書き、併せて業務内容を明記する
  • 自分が関与した証券化業務を具体的に書き、スキルをアピールする
  • 債券回収から証券化組成までを経験していればベスト。ぜひ表記を!

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用地仕入

巨額な資金が動く用地仕入。不動産の目利き、流通情報、契約、近隣情報、物件企画など、仕事は多岐に渡り、あらゆる方面の知識が求められます。
そのため、用地仕入職は、30代前半(社会人経験10年)でも「まだまだこれから」と言われる世界です。企業が求めているのは、即戦力になる不動産のプロである場合が多いので、職務経歴書では、物件の規模や開発地域といった基本情報に加え、チーム内のポジションも必須の項目になります。さらに、どのような人脈や情報収集力があるかについても伝えられるようにしましょう。

POINT

  • 基本項目はエリア、規模、土地の用途。これに区画割りや資金規模が加わるとさらによい
  • 用地仕入に関して、どのような人脈を持っているのかアピールできるように
  • プロジェクトチーム内のポジションと職域についてわかりやすく

不動産企画・仕入・開発の職務経歴書見本をダウンロードする(Word)

 

不動産管理

キャリアのポイントは、どういう物件を管理していたかです。オフィスビルなのか、商業施設なのかマンションなのか、具体的に記入しましょう。また、仕事の幅も重要です。テナントとの交渉、販促、防犯、設備などの経験があるか、リーシングをやっていたかなど、管理の内容も物件によってさまざま。こうした点が書類で明確になっていることがポイントになってきます。

POINT

  • どの物件を管理していたか。その規模と用途が第一のチェック項目
  • 会社や物件によって、仕事は異なります。仕事の内容は、細かく、分かりやすく
  • 物件によって管理スタッフは3~6名程度、そのなかのポジションを書いておくこと

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設計

技能のレベルがキャリアに直結する設計職。企業からのニーズが多いのは、中堅以上です。書類選考のポイントはまず設計した件数、工法です。住宅用か商業施設か、意匠設計か実施設計か、主担当か、補佐かといった項目などもチェックされます。もちろん、資格も重要です。一級建築士が好ましいものの、未取得の場合は、専門学校に通っていることや、既に受験を済ませ、結果待ちであることなども、書類に盛り込みましょう。

POINT

  • 技術を売り込むために、設計内容を丁寧に提示すること
  • 設計チーム(事務所)でのポジション、どの分野を担当したのかを明記
  • 名が知れた物件があれば、それが目立つように書類を工夫するように

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施工管理

施工管理は景気の動向により、ニーズが大きく変動します。職務経歴書は、シンプルなもので問題ありません。管理した工事の案件を並べ、その上で管理内容(品質、納期、安全、コスト)のどの領域を担当していたかを明らかにしてください。

POINT

  • シンプルで読みやすい職務経歴書を心がけて、案件ごとに工事内容を記すこと
  • ポジションと、品質、納期、安全、コスト管理のうちの担当範囲を示すこと
  • 資格取得などについて、自己アピールを入れて書く

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営業(建設・不動産)

建設、不動産業界の営業では、営業適性や意欲を重視することが多いです。重要なポイントは以下の二点です。自分のアピールポイントをコンパクトにまとめていることと、営業としての実績・実力が一目で相手に伝わる書類であることです。

POINT

  • 項目を細かく分け、ダラダラとした印象を与えない
  • 実績は数値と、社内表彰でしっかりアピール。特に後者は重要
  • 営業スタイルは大きく分けて反響型と飛び込み型の二種。どちらにウェイトを置いていたのかを分かりやすく

ITコンサルタント

ITコンサルタントは、ベースとなるITスキルに加えて、担当する業界の業務内容に関する知識も問われます。いずれが欠けていてもいけない難しい職種です。
折衝力重視の職種ではありますが、プロジェクトマネージャーと重なる部分もあります。また課題、プロジェクトの全体像を把握し、そのプロジェクトの中で自分はどのような役割をしたか、どのような結果を残したかを明示しましょう。

POINT

  • 提案書と同様に、伝えたいことは経歴書の最上部へ記載
  • 要約、強みは見やすく、長すぎないように
  • 携わったプロジェクトの全体像を把握しているか、結果はどうだったかを盛り込む

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書くことが少ない場合

職務経験が2~3年しかなかったり、ルーチンワークのみで経歴欄に書く要素が少ない人は、自己PR欄を充実させることで熱意をアピールしましょう。紙面の半分以上を自己PR欄で占めるくらいでも問題ありません。

POINT

  • 自己PR欄を大きく設けて、熱意を具体的にアピール
  • 資格や学習内容など、自己啓発の要素を充実させる
  • 会社概要などを詳しく書いてスペースを埋める工夫をする

 

代表職種職務経歴書サンプルダウンロード ~金融・不動産系専門職~

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