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企業インタビュー 次世代リーダーへのメッセージ

2011年12月28日掲載

プライムアースEVエナジー株式会社

省エネ、CO2削減で世界を牽引する技術を

(左)技術部開発1グループ グループ長
坂本 弘之

(右)取締役
高木 省三

(左)技術部開発1グループ グループ長 坂本 弘之 (右)取締役 高木 省三

世界基準で開発するハイブリッド自動車用電池

世界基準で開発するハイブリッド自動車用電池
リクルートエージェント(以下RA):
現在、ハイブリッド自動車用電池のどういった業務を手掛けていて、どんな点にこだわりを持って取り組まれているのですか?
プライムアースEVエナジー 坂本弘之(以下 坂本):
私はハイブリッド自動車用の電池の材料開発を担当しております。お客さまのニーズにお応えできるよう、例えば、電池の出力特性、温度特性、寿命特性、コストなど、さまざまなご要望を満たすために、新たな材料を見つけ出し、それを商品化まで仕上げていきます。品質レベルを高めるために、開発初期の設計段階から多くの電池を試作し、過酷な条件での評価を繰り返すことで品質を確認しています。たとえば、厳しい高温下や低温下など、通常では考えられない条件で電池がどのように変化するか、電池自体の性能を的確に評価します。当社が手掛ける電池を搭載した自動車に乗るお客さまは全世界にいますので、日本にはない酷暑地や寒冷地に至るまで性能的に満足できるようにするのがミッション。私たちが世界基準をリードしているのだという意識を持って業務に取り組み、そのような過酷な条件をクリアした製品を世に出すことが、私たちにとってのやりがいにもつながっています。
RA:
世界レベルの製品を送り出すやりがいの他に、この業務ならではの面白さや醍醐味はございますか?
坂本:
電池の製品力(性能・品質・コスト)のレベルを左右する材料開発を担当しているため、私たちの発想や考えから全ての開発がスタートします。自分たちの部署で考えた材料・電池の仕様・開発の進め方が、最終的に製品になった時の性能やコスト、品質を左右する点についてもやりがいと言えますね。また、『プリウス』に使われている電池の材料には、私たちが研究段階から開発を担当した多くの材料が使用されているのですが、街で見かけるとつい目で追ってしまいます。このように自分がつくった製品が目に触れる商品に搭載されていることはモチベーションを高められると思います。
RA:
現在も電池の開発に取り組まれている坂本さんですが、10年後どんな世界になっていてほしいとお考えですか?
坂本:
現在、ハイブリッド自動車用の電池の分野は、日本が世界に先駆け量産化に成功し、市場を牽引しているので、私たちは「どうなっていてほしいか」ではなく、研究開発を通じて「どうしていきたいか」を考えられる立場にあります。これまでの研究において、我が国では多くの優秀な人材が活躍し、同時に若い技術者も育ち、技術データも大量に蓄積されています。この技術力とノウハウを最大限に活かすことでさらなる市場拡大を図りつつ、省エネルギー社会の実現、地球温暖化対策の促進に、貢献し続けたいと考えています。

多様なエンジニアが磨きこむ、汎用性の高い普遍的な技術

多様なエンジニアが磨きこむ、汎用性の高い普遍的な技術
RA:
ハイブリッド車用二次電池というすでに次世代を牽引される御社ですが、10年後、またそれから先のビジョンについてはどのようにお考えでしょうか?
プライムアースEVエナジー 高木省三(以下 高木):
この10年は、ジャンルを広げるのではなく、自動車の二次電池の開発・生産に特化していくことで高品質の製品を市場に送り出し、世界No.1を維持していきたいと考えています。ハイブリッド車用二次電池のニーズは拡大傾向にあり、トヨタ自動車は2020年に向けた経営ビジョンとして、全モデルにハイブリッド技術を展開するという計画も発表しています。今後、ハイブリッド車でなくても、水素自動車や燃料電池などにおいても、電気を蓄える仕組みは不可欠。燃費の向上を考えた場合、ガソリンエンジンからハイブリッドへ移行していくことは予想に難くありません。当社の製品はエンジンの種類は問わない、動力源さえあれば使える、汎用性が高い普遍的な技術です。また、電池を搭載できるジャンルは自動車だけでなく今後さらに増えて行くでしょう。当社でも本社のある静岡県湖西市の工場の拡張に加え、宮城工場を新設。増え続けるニーズに対応できる生産力を整えています。現在、新車は全世界で毎年7000万台くらい生産されていますが、その1割がハイブリッドだとしても約700万台。当社は現在110万台の生産能力があるのに対して昨年の生産は約80万台ですので、まだまだパフォーマンスの余裕があります。ハイブリッド車の8割と言わないまでも最低3割から4割は押さえたいですね。3割でも今の倍の生産量となります。10年後には宮城工場もフル稼働となるでしょう。それまでには競争も激化するでしょうが、当社にはこれまでのさまざまな市場環境でのデータが多く蓄積されています。それは大きな強みであり、大きな市場競争力になると思います。そういった地固めをした上で、海外展開も視野に入れていくことになるでしょう。
RA:
そういったビジョンをお持ちの御社にとって、今後求められるのはどういった人材となるのでしょうか?
高木:
そうですね。「ダイバーシティ」という言葉をご存知ですか?これは企業経営において多様化を意味する言葉なのですが、当社はいろいろなタイプの人がいて欲しいと思っています。いろいろな考えを持つ人が集まってこそ、新しい発想が生まれると考えるからです。恐竜のように同じ種類が状況の変化に合わせて変われなくなることは、会社経営を長期的な視点で見た時にはとても危険です。時には言うことを聞かない人がいるからこそ、前へ進めることだってあります。また、みんなが間違って同じ方向を見ている時に「違うんじゃないか」と言えるような人がいてもいいと思うんです。ただ、全員が違う意見を言っていても何も進まないので、チームで取り組む体制づくりも推進しています。採用においても、チームごとにテーマを与えて、みなで取り組み意見をまとめるといった課題も行っています。また、当社はまだ若い会社なので、何かやりたいと提案すれば実現する可能性も高い環境です。

インタビューを終えて

トヨタ自動車株式会社とパナソニック株式会社の出資によりパナソニックEVエナジー株式会社としてスタートした同社。電池の開発生産には様々な特許も複雑に絡み、新規参入が難しい分野ではあるものの、「ニッケル水素蓄電池」シェア世界一であり続けるための品質向上への追求に手を緩めることなく、同時に地球環境保全に取り組んでいる。たとえば、「ニッケル水素蓄電池」は原材料の比率も高くコスト低減はなかなか容易では無いが、そんな中、生産活動において現在は使えずに廃棄している材料をいかに減らすかといった地道な課題をクリアすることで、生産コストと資源の再利用を同時に実現していくという。さらに、日本国内のカーメーカーや販売店、一般事業者から回収した電池パックは、同社で「電池モジュール」「金属部品」「その他の樹脂部品」に分類して、それぞれ焙焼、プレス、粉砕分別。リサイクル処理業者などの協力を得て、マテリアル・サーマルリサイクルされている。現在は、回収した電池から材料を再利用する段階まで来ているそうで、循環型社会の実現にも積極的だ。そのほか、CO2・産業廃棄物の削減や部品の再利用化など、ゼロエミッションに向けた技術開発にも取り組んでおり、エコ推進でも世界のリーディングカンパニーにふさわしい企業と言えるだろう。

企業情報

プライムアースEVエナジー株式会社
地球環境の保護やエネルギー問題への取り組みが世界的規模で拡大する中、ハイブリッド自動車・電気自動車の基幹部品であるPEV・HEV用ニッケル水素蓄電池やリチウムイオン電池などの電源システムに特化した技術で注目を集めているのがプライムアースEVエナジー株式会社である。事業を通じて「環境・エネルギー問題で社会に貢献する」という企業理念を掲げる同社は、2010年6月にパナソニックEVエナジー株式会社から現在の社名に変更したばかり。新社名のもと、「環境世紀のカーライフを技術でサポート」できる地球にやさしい企業を目指して走り続けようという決意が感じられる。現在、ハイブリッド自動車用ニッケル水素蓄電池において世界シェアの約7割以上を生産。自動車業界の核となる技術の世界No.1企業としての使命感と責任感から、地球環境の維持向上や省エネルギー社会といった循環型社会の実現を牽引すべく邁進している。
社名 プライムアースEVエナジー株式会社
本社所在地 静岡県湖西市岡崎
設立 996年(平成8年)12月11日
資本金 200億円
従業員数 約3,000名('10年4月時点)
事業内容 PEV・HEV用ニッケル水素蓄電池及びリチウムイオン電池、BMSの開発・製造・販売

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